ブランクを経て大分県選抜のキャプテンに就任し、グループステージ突破を果たす

　所属クラブの解散を受け、しばらくサッカーから離れた梅村は、2年後に男子の大分市リーグを戦うフットサルチームに加入してプレーを再開した。今大会の約4カ月前、選抜チーム入りの打診が届き、女子チームのカティオーラALTYに加入。そして、大分県選抜のキャプテンに選ばれた。

　開催地代表として期待を集めた大分県選抜だが、前評判は高くなかった。大分は女子フットサルの全国大会での実績は皆無に近く、大会連覇を目指す兵庫県選抜、さらに女子日本リーグのエスポラーダ北海道イルネーヴェの選手が中心の北海道選抜と同じBグループを突破するのは困難だろうと思われていた。

「大会前は、1勝するのも難しいかもしれないと思っていた」と梅村は明かしたが、実際に大会が開幕すると初戦の北海道選抜戦に2-1で勝利。勢いに乗った大分県選抜は、続く第2節の新潟県選抜戦にも4-1で勝利し、グループ1位の座をかけて兵庫県選抜との第3節を戦うこととなった。兵庫県選抜との試合は最終的に2-4で敗れたが、開始直後に先制点を挙げるなど、優勝の筆頭候補を苦しめた。

　大分県選抜はグループBの2位となり、ここで敗退になるかと思われた。しかし、3グループで最も成績の良かった2位チームが選ばれるワイルドカード争いで、グループCの佐賀県選抜と勝ち点、得失点差、総得点で並んだ。そして抽選の結果、大分県選抜はベスト4最後の切符をつかみ、女子フットサル日本代表監督でもある木暮賢一郎氏が率いる女子日本選抜と対戦することとなった。