なぜ、神戸DF那須大亮は「YouTuber」になったのか? 異色の挑戦に乗せた“熱き意志”

ヴィッセル神戸のDF那須大亮【写真:Football ZONE web】
ヴィッセル神戸のDF那須大亮【写真:Football ZONE web】

【前編】「人に何かを言葉で伝えたい」思いから2018年夏にYouTubeチャンネルを開設

 インターネットやソーシャル・ネットワーク(SNS)が発達し、手軽にさまざまな情報が手に入れられるようになった昨今、アスリートがファン・サポーターに対して自ら情報発信することがスタンダードになりつつある。そんななか、「サッカーを知らない方にも興味を持ってもらいたい」との思いからYouTubeチャンネルを開設し、新たなチャレンジに挑んでいるJリーガーがいる。2004年のアテネ五輪でキャプテンを務め、プロ18年間をJ1で戦い続けてきたヴィッセル神戸のDF那須大亮だ。サッカーだけにとどまらず、ボウリング、ゴルフ対決、歌手とのコラボ……。いかにして“YouTuber”として活動するに至ったのか。

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 1981年10月生まれでいわゆる“アテネ五輪世代”の那須は、どちらかと言えばSNSに否定的な人生を歩んできたという。しかし、年齢を重ねていくうちに、「人に何かを言葉で伝えたい」思いが芽生えていった。WEBメディアを利用したプロモーションを手がける『ライアートプロモーション』からアプローチを受けたのは、そんな折だった。

「35歳を超えてから、人に何かを感じてもらうことがしたいという思いが湧いてきました。そのなかで、YouTubeを通じて映像で言葉を残そう、と。いろんな人に見て頂ければ、サッカー界のファン層拡大にもつながると感じて始めました」

『ライアートプロモーション』の代表を務める山田光寛氏は、那須の人柄に魅了された1人である。

「弊社はYouTubeやインフルエンサーを目指すという分野は持っていました。インターネット業界的にも、現役アスリートでセカンドキャリアを作ろうという動きが発達しているので、その領域に入ろうかなと。ヴィッセル神戸の注目度が高いこともありますが、それ以上に那須選手の人柄に惹かれました。サッカー選手には有名な方が多くいますが、複数の候補の中から那須選手と一緒にやってみたいと思い、声をかけました」

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