浦和監督が明かす、昨年6月以来の“4バック導入”の理由 「アグレッシブさが足りない」

システム変更の理由は攻撃の機能性 「今後さらに良い方向に向かうと思っています」

 そしてオリヴェイラ監督は、セレッソ大阪戦までの公式戦7試合で3勝2分2敗と、成績そのものは極端に悪いとは言えないなかで変更を加えた理由は、攻撃の機能性にあると明かした。

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「今までの戦いを見ると、得点を奪うにはアグレッシブさが少し足りないと感じていました。私たちは中盤の選手の枚数を増やしたので技術が高まり、ポゼッション率も高まったと思います。柏木、長澤、武藤がいることでボールが落ち着くことに疑いはありません。その中にエヴェルトンもフィットしてきているので、今後さらに良い方向に向かうと思っています」

 昨季の時点では「質の高いセンターバックが多いことがチームの支えになっている」と3バック採用の理由を話していたが、オリヴェイラ監督の戦略では次のステップに進むべき時期が来たという判断になったようだ。3バックはすでに確立されたものであり、「試合によって考える部分が出るので、これが今後のベースになるかは分かりません」と、状況と対戦相手による使い分けも示唆した。

 シーズン前に「チームを変えるのではなく、増やすと捉えたい」と話していた指揮官にとって、4バック導入に踏み切った首位とのゲームで「今季のベストゲーム」と表現する試合ができたことは、AFCチャンピオンズリーグ(ACL)とリーグ戦の同時制覇という野望を掲げるシーズンを戦ううえで、手持ちのカードを一気に増やすことになったと言えそうだ。

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