「EURO予選のレベルは…」 チェルシー監督、18歳英代表デビューFWの先発確約せず
サッリ監督が18歳135日でイングランド代表デビューを果たしたハドソン=オドイに言及
チェルシーは31日に、アウェーでカーディフ・シティと対戦する。この試合で注目を集めるのが、22日に行われた欧州選手権(EURO)2020予選のチェコ戦(5-0)に、18歳135日でイングランド代表デビューを果たしたFWカラム・ハドソン=オドイだ。続く25日のモンテネグロ戦(5-1)では初先発を飾り1アシストを記録したが、逸材の起用についてチェルシーのマウリツィオ・サッリ監督は慎重な姿勢を崩さないようだ。英紙「テレグラフ」が報じている。
モンテネグロとの試合で、ハドソン=オドイはイングランド代表の一員として先発出場を果たした。序盤は硬さも見られたが、徐々にチームになじんでいき、後半39分には自身のシュートから相手のオウンゴールを誘発し、5-0の勝利に貢献した。続くチェコ戦でフル出場を果たすと、1アシストをマーク。ギャレス・サウスゲイト監督の抜擢に応えA代表の一員として戦えることを証明したが、サッリ監督はそれがチェルシーでの出場機会を約束するものではないと否定する。
「それは違う。なぜなら、チェルシーはモンテネグロと試合をしないからだ。EUROの予選で対戦する相手のレベルはとても低い。プレミアリーグのレベルではない。代表チームの多くは、とてもレベルが低いんだ。ユーロはレベル1、レベル2と分けたほうがいいと思う。クラブにとって重要な選手が、マルタ、キプロス、リヒテンシュタイン、アンドラといった国々と試合をしなければいけないのは信じられない」と、自身の考えを述べている。
今年1月の移籍市場では、バイエルンからハドソン=オドイに4度の獲得オファーが届いた。より多くの出場機会を求める選手自身は移籍に前向きだったものの、チェルシーはこれを拒否してハドソン=オドイをクラブに残している。今季のリーグ戦では先発出場がないこともあり、サッリ監督はハドソン=オドイに十分な出場機会を与えていないと批判も受けている。それでも今季19試合に出場し、そのうちUEFAヨーロッパリーグの4試合、FA杯で2試合、リーグカップの1試合に先発しているハドソン=オドイについて、サッリ監督は順調に成長していると考えているようだ。
その一方で、より良い選手になるためには、多くの課題があるという。「カラムはどんな相手にもプレーできる準備ができている。でも、まだ地に足をつけておかなければいけない。毎日努力をして、左足を向上させないといけない、守備的役割を向上させないといけない、ボールのないところでの動きも向上させないといけない。そうでなければ、彼の成長を止めてしまう。彼は、とても良い選手だ。でも、もっと良い選手になれる可能性を秘めている。私は彼にもっと良い選手になってほしい。それは彼のためでもあり、私のためでもある」と、ハドソン=オドイの成長を手助けしたい意思を明確にした。
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