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FWイグアイン、アルゼンチン代表引退の理由を説明 「家族と過ごす時間を楽しみたかった」
「代表にはすべてを捧げた」 代表タイトルとは無縁も「失敗と言われるのはキツい」
チェルシーに所属するFWゴンサロ・イグアインが、アルゼンチン代表からの引退を発表した。衛星放送「FOXスポーツ」の取材に応じたアルゼンチン人ストライカーは「家族と過ごす時間を楽しみたかった。娘と長い時間を過ごしたかったし、同時に代表にはすべてを捧げたと感じたんだ」と、その理由を説明している。
フランスで生まれたイグアインは、2009年に行われた南アフリカ・ワールドカップ(W杯)の南米予選ペルー戦で代表デビューを飾ると、その試合で初ゴールを記録した。その後もFWリオネル・メッシをはじめ、FWカルロス・テベス、FWセルヒオ・アグエロ、FWマウロ・イカルディら、世界的なストライカーを数多く擁する代表に定着し、通算75試合に出場して31得点を挙げてきた。しかし、2018年のロシアW杯以降は、代表招集から遠ざかっていた。
代表でイグアインには3度、タイトル獲得に近づいた。2014年のブラジルW杯決勝ではドイツに0-1で敗れ、2015年と2016年のコパ・アメリカでも2大会連続で決勝まで勝ち進みながらも、いずれもPK戦の末にチリに敗れている。タイトルを獲れていないため、アルゼンチン代表の選手は批判にさらされることが多いが、イグアインも例外ではなかった。
「人々は、僕が決めたゴールではなくて、外したゴールのほうを覚えているんだ。それでも、(ブラジルW杯の準々決勝)ベルギー戦で決めたゴールは、みんなが祝ってくれたはずだよ。意地の悪い批判には、誰でも傷つく。僕の家族も苦しんできたけれど、僕はすべてを代表に捧げてきた」
タイトルを獲得できなかったことについても、「目標を達成できなかったというのは、一つの考え方かもしれない。でも、(3度の決勝進出を果たしたキャリアについて)人々に『失敗』と言われるのは、かなりキツいね」と、本音をのぞかせた。そして「アルゼンチン代表での僕のサイクルは終わりだ。これからは外からチームを見るよ。多くの人は喜ぶだろうね」と、代表に別れを告げた。
今後については、家族と過ごす時間を増やしたいと語るとともに「チェルシーでのプレーに集中できているよ。プレミアリーグは素晴らしいし、僕はもっと楽しみたい」と、クラブでのプレーに専念する意思を再度、強調した。プレミアリーグでのさらなる活躍に期待したい。
(FOOTBALL ZONE編集部)