「メッシ、ロナウドでも値しない」 元ブラジル代表リバウド氏、高騰する移籍金に苦言
ムバッペの移籍金350億円を疑問視 「それだけの投資が正当化される選手はいない」
ここ近年の欧州サッカーの移籍金は、想像を絶する勢いで“インフレーション”している。その流れを危惧するのはかつてバルセロナでナンバー10を背負った元ブラジル代表MFリバウド氏だ。パリ・サンジェルマン(PSG)のフランス代表FWキリアン・ムバッペに対してついたと言われる約350億円の値札を「メッシ、ロナウド、ネイマールだとしても値しない」と一刀両断している。
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移籍金の高騰を象徴するのは、2017年夏にバルサからPSGに加入したブラジル代表FWネイマールの2億2000万ユーロ(約274億円)という移籍金だ。これもあってバルサは同年に契約延長したアルゼンチン代表FWリオネル・メッシに7億ユーロ(約871億円)の移籍金を設定するなど、法外な金額となっている。
ポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウド(現ユベントス)が去ったレアル・マドリードも、フランスのメディアがムバッペに対して2億8000万ユーロ(約350億円)もの移籍金を用意したと報じたところもあるが、リバウド氏はこの状況に眉をひそめている。
「そのような額を選手補強のために支払うのは“行き過ぎ”だ。メッシ、ロナウド、ネイマールですら2億8000万ユーロに値しない。(ムバッペについて)サッカー選手としての才能に疑問を呈しているわけではない。問題はそれだけの投資が正当化される選手はいないといっているだけだ」
自らもバルサの10番を背負った経験があるからこそ、多額の移籍金が生みだす弊害をこんな風にも語っている。
「クラブやメディア、ファンからのプレッシャーによって、選手たちが犠牲を払っているとは思わない。ただし試合ごとに自らの価値を示そうとしている。それは時に自分を苦しめることになり、自分の力を最大限に引き出せなくなる。高い移籍金は常に肩にのしかかる余計なプレッシャーなんだ」
高額な移籍金はメディアにも大きく取り上げられ、ファンの期待感も煽る。しかしリバウド氏の言葉はその現状に対して一石を投じるものとなっている。
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(FOOTBALL ZONE編集部)