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初陣で示した「クロップイズム」 リバプールの走行距離116キロは今季最長
“走るチーム”トットナムを走行距離で上回る
リバプールの新監督に就任した名将ユルゲン・クロップ氏は、17日の初陣となる敵地トットナム戦でスコアレスドローに終わった。試合当日にエースのイングランド代表FWダニエル・スターリッジが膝の故障で急遽欠場となるなど、故障者9人という苦境だったが、就任わずか10日、フルメンバーで練習期間わずか3日という短期間で、”クロップイズム”をアウェーの地で示している。英国営放送「BBC」が報じている。
就任時にクロップ監督が選手に求めたものは「フルスロットル・フットボール」。ドルトムントで見せた「ゲーゲンプレス」のように、前線でボールをロストした瞬間に強烈な圧力をかけてボールを奪い、その勢いのままカウンターを繰り出すクロップ流の真骨頂を見せるには、毎試合自分の限界まで選手は走る必要がある。この日、後半途中出場のFWジョーダン・アイブに対して、指揮官が耳元で突きつけた指示は「ワーク!(働け)」だったという。
トットナム戦では、前半立ち上がりにゲーゲンプレスを垣間見せたリバプールだが、試合全体でも数値として改善ぶりは明確になっている。トットナム戦でのリバプールの選手の走行距離は、合計116キロ。今季これまでのチームの最長距離は、9月20日のノーウィッチ戦の111・9キロで、クロップ体制初陣が今季クラブ最長となった。
さらに対戦相手のトットナムはリーグ最高峰の運動量を誇るチームだが、この試合の全選手の走行距離は114・8キロ。トットナムに運動量で上回ったチームは、リバプールが今季初めてだったという。
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