バイエルン、“クラブ史上最高額補強”を実現へ 総額248億円を準備とスペイン紙報道
すでにリュカ、パバールの獲得に143億円を費やしたバイエルン
ドイツのクラブは、イングランドやスペインのクラブに比べると、比較的堅実な経営をしている。しかし、今夏のバイエルン・ミュンヘンは派手な動きを見せるかもしれない。すでにフランス代表DFリュカ・エルナンデスと同DFベンジャマン・パバールの獲得に1億1500万ユーロ(約143億円)を費やしたバイエルンだが、今夏の移籍市場ではさらなる補強に打って出ると、スペイン紙「マルカ」が報じている。
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2017年にウリ・ヘーネス会長は、選手の補強に大金を投じる考えはないと語っていたが、今夏は2億ユーロ(約248億円)を費やす準備があるというのだ。その意図について、ヘーネス会長は「私たちはチームを活性化させるプロセスにある。今夏はバイエルンの歴史のなかで、最大の投資をすることになるだろう」と、今後の数シーズンを見越した準備を始めると明言した。
振り返れば、バイエルンは17-18シーズンの移籍市場で、1000万ユーロ(約12億4000万円)しか使っていない。この時は、カナダのバンクーバー・ホワイトキャップスから同国代表MFアルフォンソ・デイヴィスを獲得したが、シャルケとの契約が満了したMFレオン・ゴレツカを移籍金ゼロで獲得していた。
現在、バイエルンが獲得を目指しているのは、レバークーゼンのドイツ代表MFカイ・ハフェルツとドイツ代表FWユリアン・ブラントだと報じられている。また、ドイツ紙「ビルト」は、RBライプツィヒとの契約が2020年6月に満了するFWティモ・ヴェルナーとは、すでに個人合意に達していると報じている。
ドイツ国外のクラブからも選手の補強を考えており、1月の獲得に失敗したチェルシーのイングランド代表FWカラム・ハドソン=オドイのほか、アヤックスのモロッコ代表MFハキム・ツィエク、フランクフルトのセルビア代表FWルカ・ヨビッチも、リストアップしているという。
すでに、23歳のFWセルジュ・ニャブリ、MFキングスレイ・コマン、25歳のコランタン・トリッソ、24歳のDFヨシュア・キミッヒと20代前半の選手がチームで先発の座をつかみつつある。だが、ニコ・コバチ監督はさらなる若返りを目指しているという。
今夏、元フランス代表MFフランク・リベリーや元オランダ代表MFアリエン・ロッベンという2人のスーパースターがミュンヘンを離れることが決定している。それでも、ポーランド代表FWロベルト・レバンドフスキをはじめ、スペイン代表MFハビ・マルティネス、同MFチアゴ・アルカンタラ、オーストリア代表DFダビド・アラバ、ドイツ代表GKマヌエル・ノイアーといった主力はチームに残る見込みだ。
クラブ史上最高額の移籍金8000万ユーロ(約100億円)でリュカを獲得したバイエルンが、将来を見据えた投資としてどれだけの移籍金を使うか、そして誰を獲得するのか。今夏の移籍市場では、その動向に大きな注目が集まる。
(FOOTBALL ZONE編集部)