脱税などスキャンダルを吹き飛ばす大活躍! 渦中のネイマールが4得点1アシストの大暴れ
メッシら主力不在も、バジェカーノ戦5−2勝利に貢献!
バルセロナのブラジル代表FWネイマールが17日のラージョ・バジェカーノ戦で1試合4ゴール1アシストの大活躍。絶対的エースのアルゼンチン代表FWリオネル・メッシ不在の中、小柄なファンタジスタが昨季の三冠王者を5-2の大勝に導いた。
前半15分に先制点を献上したバルセロナだが、ネイマールの活躍であっさりと逆転に成功する。前半22分、ネイマールは自ら得たPKをゴール左に蹴りこんで同点。32分にも、巧みなステップのドリブルで相手を惑わしてまたしてもPKを獲得すると、2本目はゴール右へ決めた。
後半に入っても勢いは衰えない。ネイマールは24分、左サイドを突破してFWルイス・スアレスにラストパス。強烈なシュートがニアサイドを強襲し、相手GKがなんとか防いだところにネイマールはしっかりと詰めていた。左足で強烈なシュートを叩き込みハットトリックを達成した。その1分後にも、スアレスのアシストから4点目をゲット。チーム5点目のシーンでは、左サイドからのクロスでスアレスに恩返しのアシストも記録した。
メッシ、アンドレス・イニエスタ、ラフィーニャという主力が故障で欠場となる中、圧倒しながらも敗れた前節セビージャ戦(1-2)の敗戦から、しっかりと立て直した。脱税問題でブラジル国内の資産が凍結されや、前所属サントスとバルサの間で契約違反があったとして、FIFAが調査に乗り出すなど、ピッチ外ではトラブルだらけだが、スキャンダルを吹き飛ばすような大暴れを見せた。全得点に絡む充実ぶりに、試合後には「バルセロナでのベストゲームの一つ」と自ら振り返っていた。
今季は欧州列強のエースがゴールラッシュで大きな話題を提供している。9月12日のエスパニョール戦では、レアル・マドリードのFWのクリスティアーノ・ロナウドが1試合5得点を決めた。バイエルンのエースFWロベルト・レバンドフスキは9月22日ヴォルフスブルク戦で途中出場後、わずか9分間で5得点をマーク。3得点、4得点、5得点達成の最速記録で3つ、ベンチスタートの選手が1試合で5得点という世界初記録という4つの項目でギネスブックに認定された。10月3日にはマンチェスター・シティのFWセルヒオ・アグエロもニューカッスル戦でわずか20分間で5得点を挙げていた。
ネイマールもライバルに負けないほどの圧巻のプレーで週末の欧州サッカー界の主役となった。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images