大分FW藤本憲明、驚異のシンデレラストーリーを支える「なんとかなるさ精神」の神髄
「日本代表はイメージが湧かないし、まだ何も成し遂げていない。毎試合1点取りたい」
――J1でプレーすることで景色は変わりましたか?
「取材が増えました(笑)。注目度はこれまでと全然違うんやなと思います。まあ、まだ4試合終わっただけなんで、これからです。一発屋で終わらないように、これからも取材されるように頑張ります」
――今季、意識していることはありますか?
「ないです。強いて言うなら、ゴール後のパフォーマンスを変えたこと。(右手でL、左手でTの文字を示す)『Love Trinitaポーズ』を流行らせてください。なかなか浸透していないんで(苦笑)」
――片野坂知宏監督から、どんなことを要求されているのですか?
「具体的に言われるのはディフェンス。相手のボランチを締めてほしいとかです。あとは前からのプレスはみんなと連動するとか、状況次第で要求は変わってきますね。僕としては守備に意識が強くいかないように、チームとして最低限できることはやって、あとは得点に集中したいと思っています」
――今後の野望は?
「ありません。強いて言うなら、毎試合1点を取りたい。これから対戦相手も研究してくるだろうし、難しい試合が増えると思います。さすがにJ2のようにベタ引きするようなチームはないと思うけど、ゴール前で上回れるか、それに尽きます。対策はカタさん(片野坂監督)に任せて、僕らはそれを実行するだけです」
――日本代表も見えてきたのでは?
「イメージが湧かないです。これまで代表とは無縁だったし、今は大分が勝つために得点を取るだけ。まだ何も成し遂げていないし、これからです」
[PROFILE]
藤本憲明(ふじもと・のりあき)
1989年8月19日生まれ、大阪府出身。175センチ・69キロ。青森山田高―近畿大―SP京都―鹿児島ユナイテッド―大分トリニータ。J1通算4試合5得点、J2通算26試合12得点、J3通算57試合39得点(19年3月30日現在)。アマチュアからJ3、J2を経て、J1まで上り詰めた“和製ヴァーディ”。2016年から2年連続でJ3得点王を獲得。今季J1開幕戦で“常勝軍団”鹿島から2ゴールを挙げ、3年連続異なるカテゴリーでの開幕弾を達成した。第4節終了時点でアンデルソン・ロペス(札幌)と並び、得点王ランキングで1位に立つ。
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柚野真也
1974年生まれ、大分市出身。プロ、アマ問わず、あらゆるスポーツを幅広く取材。現在は『オーエス大分スポーツ(https://os-oita.com)』で編集長を務める傍ら、新聞や雑誌、ウェブなど各媒体で執筆する。一般社団法人日本スポーツプレス所属。