クラブ批判のミラン本田 トリノ戦に3戦ぶり途中出場もボールタッチはわずか
先制するも開幕から8戦連続失点
後半も前半と同様に、双方とも大きなチャンスを作ることのない試合が続いた。ミハイロビッチ監督は、後半11分に前線で停滞していたアドリアーノに代え、コロンビア代表FWカルロス・バッカを投入。すると、この交代が奏功する。投入から7分後の同18分、ボナベントゥーラからのパスを受けたベルトラッチが左サイド奥深くまで入り込むと、中央へマイナスのボールを返した先に待っていたのはバッカ。トラップから右足を振り抜き、先制ゴールを挙げた。
しかし、それでもリードを守りきれないのが今季のミラン。同27分、途中出場した直後のトリノFWアンドレア・ベロッティのアシストからMFダニエレ・バセッリに突破を許す。左足のシュートはGKディエゴ・ロペスのニアサイドを破り、1-1の同点とされた。これでミランは、リーグ開幕から8試合連続失点となった。
続く同37分には、ミランはカウンターから大きなピンチを迎える。FWマキシ・ロペスがフリーになりGKロペスと1対1の状況となるが、ここはロペスがシュートをセーブ。トリノペースで試合は進むが、同点を維持したままゲームは最終盤に入った。
ミハイロビッチ監督は、ここから立て続けに交代を行う。同41分にMFクツカに代えてMFアンドレア・ポーリ、同43分にはFWチェルチに代えて本田を投入した。しかし、4分のアディショナルタイムを含めた時間でスコアが動くことはなく、本田のボールタッチも5回あったかどうかというもの。このまま試合は1-1で終了した。
ミランにとっては、この試合が今季のリーグ戦で初の引き分け。開幕8試合を終え、3勝1分4敗の勝ち点10とした。次節は昨季のリーグ戦で2連敗と相性の良くないサッスオーロとの対戦が待っている。
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サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images