“復活”のスペイン代表FW、EURO予選で殊勲の2発 「監督のために絶対勝ちたかった」
ルイス・エンリケ監督が不在のマルタ戦、モラタが2ゴールの活躍
スペイン代表は26日に、欧州選手権(EURO)2020予選グループF第2節でマルタ代表と対戦し、2-0で勝利した。この試合、スペイン代表はルイス・エンリケ監督が「家庭の問題」により不在となっていた。その試合で2ゴールという結果を残したFWアルバロ・モラタは、「スペインはルイス・エンリケのために勝ちたかった」と、勝利の背景に指揮官への思いがあったことを明かしている。スペイン紙「マルカ」が報じている。
EURO予選の第1節でノルウェー代表に2-1で勝利していたスペインは、26日の第2節でマルタと対戦した。スペインは前半31分に、モラタが左足でシュートを決めて1点を先制する。後半28分にも、途中出場のMFヘスス・ナバスのクロスからモラタがヘディングでゴールを挙げて2-0と勝利し、2連勝を収めている。
試合後のミックスゾーンで取材に応じたモラタは、「僕たちは常に勝ちたいと思っているけれど、今日の試合は監督のために絶対に勝ちたかった。普段以上にモチベーションが高かった。この勝利は彼に送りたい。僕たちはどんな時でも彼とともにいる」と、チームが一丸になっていると話した。
モラタは2017年夏から所属していたチェルシーでは結果を残すことができなかった。しかし、今冬にアトレチコ・マドリードに期限付き移籍すると、得点感覚を取り戻し、ルイス・エンリケ監督が再びスペイン代表に招集した。
代表への道を再び開いてくれた監督へ、モラタは感謝の言葉を続けている。「彼のサポートに感謝する。彼は僕がここにいられることを、どれだけ幸福に感じているかを理解している。重要なことは勝つことだった。一緒に仕事をしてきた選手たちにとってもね」と、自身がもたらした勝利を喜んだ。
その一方、モラタはマルタの戦い方に関して多くのコメントをすることを拒んだ。そして「サッカーは、この数年で大きく変わった。ゴール前にバスを停めて、守りを固めるようなチームに勝利することは、より難しくなっている」と、自身の見解を述べている。