“香川時代”終焉への序章? 新旧10番のコントラストに垣間見えた「転換期」の波

中島(右)が途中出場から決勝ゴールを挙げた【写真:Getty Images】
中島(右)が途中出場から決勝ゴールを挙げた【写真:Getty Images】

香川も認める森保ジャパンの武器は…「ウイングの翔哉、律がどんどん仕掛ける姿勢」

 今シリーズのメンバーが発表された際、負傷離脱したアジアカップを除いて森保監督体制で10番をつけてきた中島と、ロシアW杯まで長年10番を背負ってきた香川のどちらが10番をつけるか、大きな注目を集めた。森保監督は経験も豊富な香川を選択したが、強豪コロンビアとのゲームを含めた2連戦で、ピッチで最も輝きを放ち、エースにふさわしい活躍を見せたのは間違いなく中島だった。

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 香川は近い距離感でボールをつなぎながら仕掛ける連動した攻撃を得意とする。南野は「乾くんとのコンビネーションやターンで前を向く技術など、参考にするところはいっぱいあって、今日も前半からスペースがないなかでも、間で前を向いて起点になっていた」と語り、森保監督も「これまで日本代表を長く引っ張ってきている存在。なかなか相手の守備が崩れないなか、相手を少しでも間延びさせる、疲労させる、嫌なところを突くという経験を生かしたプレーをしてくれていた」と香川を評価した。

 しかし、2列目トリオを中心とした森保ジャパンの攻撃は、縦への推進力を生かして果敢に仕掛けていく形がメインオプションだ。新体制で初招集とはいえ、香川は2連戦で共存による明確な相乗効果を示せなかった。

「ウイングの翔哉、律ら若い選手と(今シリーズで)初めてやった。どんどん仕掛ける姿勢はチームの武器になっている。それがこの半年間チームとして築き上げてきたストロング」

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