“香川時代”終焉への序章? 新旧10番のコントラストに垣間見えた「転換期」の波
ボリビア戦で10番兼主将の香川は結果を残せず交代 “前10番”の中島は決勝弾をマーク
片や10番にして主将が結果を残せない悔しさを吐き出すかのようにキャプテンマークを味方に投げ渡し、片や途中出場の“前10番”が決勝ゴールを挙げて歓喜の輪の中心になる――。ロシア・ワールドカップ(W杯)以来の代表復帰となったMF香川真司(ベジクタシュ)と、森保一監督体制で攻撃を牽引してきたMF中島翔哉(アル・ドゥハイル)のコントラストは残酷なほどだった。
【注目】白熱するJリーグ、一部の試合を無料ライブ配信! 簡単登録ですぐ視聴できる「DAZN Freemium」はここから
26日のキリンチャレンジカップ・ボリビア戦(1-0)、森保監督は22日のコロンビア戦(0-1)からスタメン全員を変更。MF南野拓実(ザルツブルク)に代わり、10番を背負う香川がキャプテンマークとともにトップ下を任された。
しかし、周囲の大きな期待とは裏腹に、ピッチには苦しむ香川の姿があった。立ち上がりから中盤まで下り、頻繁にボールを触って大きなサイドチェンジも試みるなど突破口を探っていたが、前半25分にペナルティーエリア手前で縦パスを受け、MF宇佐美貴史(デュッセルドルフ)を経由してMF乾貴士(アラベス)がシュートを狙ったシーンを最後に、徐々に消える時間が増えていく。ボリビアが中盤を締めることで思うようにボールを持てなくなった影響で、チーム全体も攻めあぐね、停滞感が漂った。
森保監督は第一手として、後半16分に両サイドに中島とMF堂安律(フローニンゲン)を投入。2列目に香川と共存させたがチャンスは作れず、その7分後に香川との交代で南野をトップ下として出場させた。“2列目トリオ”が揃うと一気に攻撃のギアが上がり、後半31分に堂安のボールカットから南野を経由して中島が決勝弾。中島はさらにその2分後にクロスバー直撃の一撃でゴールを脅かし、持ち前のボールコントロールやドリブル突破で会場を沸かせ続けた。