南野拓実が感じた“香川効果”、10番に大きな刺激 「参考にするところはいっぱいあった」
乾とのコンビネーションやターンする技術などを学べたと言及
2列目で先発出場したMF香川真司(ベジクタシュ)、MF乾貴士(アラベス)、MF宇佐美貴史(デュッセルドルフ)にとっては、悔しさの残る一戦になったはずだ。森保一監督の体制になって、中心選手として活躍してきた選手たちが先発したコロンビア戦から、先発メンバーが全員入れ替わったボリビア戦。代表経験の浅い選手が多く、ほとんど即興チームの日本は、前半からボールを保持しながらも攻めきれない時間が続いた。
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そして試合終盤、2列目の選手たちが入れ替わった時間帯あたりから、ボリビアは足が止まり、ミスを連発しはじめた。その相手のミスを逃さず、しっかりとMF中島翔哉(アル・ドゥハイル)が決勝点を決めきり、日本は1-0で勝利したのだった。
トップ下で先発した香川は試合後、「相手も予想以上にブロックをしっかり敷いていたので、前半は特に隙が見つかりませんでしたが、それをやり続けた結果、後半にああいうスペースが空きだしたりしたと思う。サッカーは90分のスポーツなので、途中から出た選手たちがしっかりやってくれたかなと思います」と、チームが勝ち切れたことを前向きに捉えていた。
これまで長年、日本代表の中心選手として活躍してきた香川だが、その立ち位置は変わり始めている。香川自身、「監督も代わり、また新たなチームになって、若い選手もどんどん入ってきた。そういうなかで自分自身、どうやってこのチームでやっていくか」と、その自覚を口にした。
この2試合、得点に絡むことができなかった香川だが、MF南野拓実(ザルツブルク)は日本代表に復帰した10番がチームにピッチ内外でポジティブな影響を与えていたと振り返る。
「ピッチ内では最も実績のある選手で、練習でも乾くんとのコンビネーションやターンで前を向く技術など、参考にするところはいっぱいありました。ピッチ外でも後輩たちと同じテーブルでも色々と話してくれましたし、今回のチームに重要な存在だったと思います。今日も前半からスペースがないなかでも、間で前を向いて起点になっていました。僕があそこに入ってできないことをやっていたと思うし、それが起点になっていたので参考にしたいです」