「ナショナル・ダービー」を制したG大阪 500試合出場の遠藤が2得点を演出し浦和撃破

1−2で敗れた浦和は年間首位陥落

 J1で注目の上位対決となったG大阪と浦和の一戦が17日に行われ、2-1でホームのG大阪が勝利した。

 試合開始前の時点で年間首位の浦和にとって、勝てばG大阪の年間1位の可能性を消滅させることができる一戦。ミハイロ・ペトロヴィッチ監督も「ナショナル・ダービーと呼ぶのにふさわしいカード」と意気込んでいた。一方のG大阪は、前節に警告を受けたFWパトリックとMF倉田秋が累積警告により出場停止。主力を欠く中で迎えた一戦だった。

 ゲームは意外な形で動いた。前半7分、前線でFW赤嶺真吾が浦和DF那須大亮と競り合ってボールをキープすると、中央の右サイド寄りにいたMF阿部浩之につなぐ。阿部がゴール前にボールを入れると、前線に飛び出したのはこの日トップ下でスタメン出場し、J1通算500試合出場を達成したMF遠藤保仁。パスは遠藤と那須が交錯した地点に届いた。2人の動きに浦和の日本代表GK西川周作が判断を狂わされたのか、すり抜けたボールはそのままゴールへ。阿部の得点と記録され、G大阪が先制した。

 その後は、浦和がボールを保持する時間を長くしたが、ペトロヴィッチ監督が「互いに選手たちが慎重にゲームに入ってしまったのか、思うようにボールを運べなかった。ミーティングで話していた形も出せなかった」と振り返ったように、攻撃の最終局面でスピードを上げることができなかった。攻めているように見えて、G大阪の最終ラインに脅威を与えられないゲーム展開となり、1-0のまま前半は終了した。

 

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