「良い選手だな」 乾貴士、決勝弾の“ライバル”中島を称賛「決める力がすごくある」
乾は前半23分のチャンスを決め切れず 代わりに出場した中島が決勝ゴールをマーク
森保一監督率いる日本代表は26日、キリンチャレンジカップでボリビアに1-0で勝利した。22日のコロンビア戦(0-1)からスタメン全員を入れ替え、MF香川真司(ベジクタシュ)、MF乾貴士(アラベス)らが先発のピッチに立つも、FIFAランキング60位のボリビア相手に苦戦。スコアレスで試合が推移するなか、後半16分にMF中島翔哉(アル・ドゥハイル)とMF堂安律(フローニンゲン)を投入して状況は一変。同31分に堂安、MF南野拓実(ザルツブルク)、中島の“2列目トリオ”で決勝ゴールを奪った。乾は「翔哉は決める力がすごくある」とサイドのライバルを称えている。
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森保監督は前日会見の「総替え」宣言どおり、ボリビア戦のピッチにコロンビア戦とは全く違う11人を送り出した。なかでも、トップ下に香川、左に乾、右にMF宇佐美貴史(デュッセルドルフ)が入った2列目は注目を集め、乾は序盤から果敢に仕掛けた。
前半23分には宇佐美のサイドチェンジを受けた乾が、左サイドからカットインして決定機を作り出すもシュートは相手GKに防がれてゴールは割れず。同44分にもDF西大伍(ヴィッセル神戸)→宇佐美とつなぎ、こぼれたボールを乾が合わせたが、枠を捉えることはできなかった。
日本は後半16分、乾と宇佐美に代えて、中島と堂安を投入。さらにその7分後に南野とMF柴崎岳(ヘタフェ)が入ると攻撃は一気に活性化する。そして後半31分、相手のミスを奪った堂安が速攻を仕掛け、南野を経由して、最後は中島がグラウンダーのシュートでゴールをこじ開けた。
1-0の辛勝。乾は試合後、苦戦した理由の一つに自らのパフォーマンスを挙げた。
「最後のところで俺が決めていれば、もっと楽な試合になったのでそこは反省点。初めて出る選手もいましたし、もちろんそんなに簡単に上手くいくわけではない。あとはあの前の3人だったり、岳が入って流れが変わった。翔哉は決める力がすごくある。他の選手たちもそういうところは凄いな、良い選手だなと思いながら見ていました」
森保体制で攻撃を牽引してきた“2列目トリオ”を称えた一方で、乾は自らに対して悔しさを滲ませた。
「もちろん悔しさはあります。ゴールを決められなかったので、そこに対して悔しさはあります。俺は常に当落線上で、1年おきに呼ばれたりとか、常に呼ばれている選手じゃないので」
乾は「プレッシャーはない」と語ったが、若手の勢いを肌で感じていた。
(FOOTBALL ZONE編集部・小田智史 / Tomofumi Oda)