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「危険なだけでなく、職務怠慢」 脳震とう後にプレー継続、EURO予選での判断に非難
スイス代表DFシェア、ピッチ上で意識を失うも… プレー再開、90分フル出場
ニューカッスルに所属するスイス代表DFファビアン・シェアは、現地時間23日に行われた欧州選手権(EURO)2020予選ジョージア戦の前半、相手選手との接触によりピッチ上で一時意識を失ったが、その後にプレーを再開して、90分フル出場を果たした。しかし、この判断に対して「非常に危険なだけでなく、職務怠慢」と非難の声が挙がっている。英公共放送「BBC」が報じた。
シェアは前半24分にジョージア代表DFジェマル・タビーゼと衝突。脳震とうの症状だと思われるが、ピッチ上で意識を失い、その様子にスタジアムも騒然となった。無事に意識は回復し、ピッチに戻ったシェアだが、試合後には「何も覚えていない」と振り返っている。なお、シェアは26日のデンマーク戦を前に代表から離脱することが発表された。
この件について、危険な判断だったと警鐘を鳴らすのは脳の負傷に関する活動を行う慈善組織「Headway」だ。彼らは公式サイトを通じ、「ファビアン・シェアの脳震とうについて調査を要求する」との声明を欧州サッカー連盟(UEFA)に向けて発表した。
同組織のチーフ・エグゼクティブを務めるピーター・マッケイブ氏は「ファビアン・シェアは、明らかな脳震とうの後にフィールドに戻ることが許された。簡潔に言って、この決定は非常に危険なだけでなく、職務怠慢だ」とスイス代表チームの判断を非難した。
さらに同氏は、シェアが試合後にプレー継続を肯定する発言をしていたことに触れ、「試合後の選手のコメントも衝撃的だ。選手の意識や理解の欠如が、改めて明らかになった」とも指摘。UEFAに対して、調査の重要性を強調した。
(FOOTBALL ZONE編集部)
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