「何を言われようが…」 昌子が説く“トライ&エラー”の重要性「やっているのは自分たち」
コロンビア戦では相手の個人技に苦しむも…「チャレンジしてミスしたほうがいい」
日本代表DF昌子源(トゥールーズ)は、22日のキリンチャレンジカップ・コロンビア戦(0-1)でロシア・ワールドカップ(W杯)以来の代表戦出場を果たした。南米の強豪が誇る実力者たちの個人技に翻弄される場面もあったなか、「代表はみんながより厳しい目を持っている」としたうえで、「周りに何を言われようが、やっているのは自分たち」と“トライ&エラー”の重要性を説いた。
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ロシアW杯で主力として日本のベスト16に貢献した昌子は、大会後に左足首の負傷もあり、代表から遠ざかった。「代表に選ばれなくて悔しい思いはあった」なか、冬に移籍したフランス1部トゥールーズでレギュラーの座を奪取し、代表復帰を勝ち獲った。
しかし、約9カ月ぶりの日本代表戦となったコロンビア戦は、昌子にとって少々ほろ苦いものとなった。20歳のDF冨安健洋(シント=トロイデン)と初めてセンターバックのコンビを組んだなか、後半3分にペナルティーエリア内に侵入してきた相手DFエリベルトン・パラシオス(アトレティコ・ナシオナル)をスライディングで止めに行ったが空振り。後半21分にはFWルイス・ムリエル(フィオレンティーナ)の高速ドリブルについていけずに右サイドをぶち抜かれ、あわや失点というピンチを招いた。森保監督体制で初ゲームだったとはいえ、本来の実力を考えれば及第点には程遠い出来だった。
もっとも、昌子は「トライしていかないと(何も)できない」と強い意志を覗かせる。
「いろんなことにトライしていきたいし、やっているのは自分たち。周りに何を言われようが、やっているのは自分たちだと思う。もちろん、代表はみんながより厳しい目を持っている。ただ代表だからといって、例えば周りの評価を上げようとして、安パイなプレーを選んでミスなくやるくらいなら、どんどんチャレンジしてミスしたほうがいい。それが代表の親善試合の場なので。ワールドカップ、アジアカップでやるのはナンセンスだけど、代表で周りからのいろんな厳しい目があるなかでトライしていくのが大事。僕もこの前の試合ではスライディングとか(ラダメル・)ファルカオの対応とかミスはあったかもしれないけど、そうやってつかんでいくものだと思う」
“常勝軍団”鹿島アントラーズで勝者のメンタリティーを培い、欧州5大リーグの一つであるフランスのリーグ・アンへ羽ばたいた昌子は、親善試合だからこそチャレンジするべきだと主張していた。
(FOOTBALL ZONE編集部・小田智史 / Tomofumi Oda)