「僕は足が速いわけじゃない」 “1トップ鎌田”が思い描く理想のチャンスメーク像

「今トップ下をやっている選手に比べたら、まだまだ(自分は)敵わない」

 日本は香川が入ることでボール回しがスムーズになったが、ペナルティーエリア付近でボールを持つことが理想だと鎌田は語る。一つのイメージは、コロンビア戦の後半45分に、裏へ抜け出してMF小林祐希(ヘーレンフェーン)の浮き球のパスをペナルティーエリア内で受け取った形だ。オフサイドにはなったが、限られたスペースでのプレーを頭に描いているという。

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「自分の状態で上手くトラップできればキープはできる。足元で強いパスをもらって、そのまま良いトラップで入れ替われるようにしていきたい。僕は足がめちゃくちゃ速いわけではないので、そういう動きの方が僕的には合ってると思います。(パスを)出せる選手もたくさんいるし、引き出し方が良ければチャンスができるかなと」

 4-2-3-1システムであれば、鎌田の特徴的にはトップ下が適正ポジションだろう。しかし、そこは代表復帰した香川、そして森保監督体制でレギュラーを張ってきたMF南野拓実(ザルツブルク)が熾烈な争いを繰り広げる激戦区。「僕の実力もまだまだ」とA代表デビューを飾ったばかりの鎌田は認める。

「今トップ下をやっている選手に比べたら、まだまだ(自分は)敵わない。今は求められていることをして、自分の地位も固めていけたらと思います」

 FW鈴木武蔵(北海道コンサドーレ札幌)に続く、リオデジャネイロ五輪の遅れてきた点取り屋がボリビア戦でどのようなプレーを見せるのか。エースFW大迫勇也(ブレーメン)への依存を解消するうえでも、重要なファクターになるのは間違いない。

(FOOTBALL ZONE編集部・小田智史 / Tomofumi Oda)



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