スペイン代表DFラモスに対戦国FWが驚嘆 「汚くラフなプレーだと思っていたけど…」
物議を醸す世界最高CBのタックル、EURO予選で対戦のノルウェー代表FWキングが擁護
ノルウェー代表は現地時間23日に行われた欧州選手権(EURO)予選で、スペイン代表と対戦し1-2で敗れた。この試合でフル出場を果たして1得点を挙げたノルウェー代表FWジョシュア・キング(ボーンマス)は、執拗なプレッシングや激しいタックルなどで取り沙汰されるスペイン代表DFセルヒオ・ラモス(レアル・マドリード)について称賛し、「ただただ友好的だった」と語っている。ノルウェー紙「ヴェルデンス・ガング」が伝えた。
レアルの主将ラモスは、激しいタックルを武器に“エース潰し”を仕事とすることもあり、そのプレーが物議を醸すことも少なくない。記憶に新しいところでは、昨季のUEFAチャンピオンズリーグ(CL)決勝でリバプールのエジプト代表FWモハメド・サラーを負傷させ途中交代に追いやってしまったことだろう。警告や退場を言い渡されることも多く、リーガ・エスパニョーラ、CL、スペイン代表において最も多くのカードをもらい、それにまつわる様々な記録も保持している。
この試合でラモスと対戦したキングは「彼との対戦は楽しかった」とラモスの印象を語り、「世界最高のセンターバックの1人を相手に自分は非常によくやったと思う」と、試合を振り返っている。
しかし、物議を醸すことのあるラモスのプレースタイルについて記者から問われたキングは、「僕は、彼が汚くラフなプレーをする選手で知られているだと思っていたけど、あれほど優しく止めるようなプレーを知らないよ」と言及。さらに記者陣に対して、「あなたたちはすべてを見られないし、すべてのことを知らない。彼はただただ友好的だった」とラモスのプレーを擁護している。ラモスの行うタックルの正当性を説明し、素晴らしいアスリートと称賛していたという。
この試合は最終的にラモスのPKによるゴールが決勝点となり、スペインが勝利した。白星に貢献したラモスにとって、試合後に相手FWから賛辞を送られるなど素晴らしい試合となったに違いない。
(FOOTBALL ZONE編集部)