「明日が最後になる可能性も…」 30歳MF乾貴士、若手の台頭に覚悟の“アピール宣言”
森保監督はボリビア戦の「総替え」を明言、乾はサイドでスタメン出場が濃厚
森保一監督率いる日本代表は25日、キリンチャレンジカップ・ボリビア戦(26日19時30分キックオフ)の試合会場であるノエビアスタジアム神戸で前日練習を実施。指揮官は会見で「基本的に総替えで臨む」と大幅にメンバーを入れ替えることを示唆した。コロンビア戦で途中出場だったMF乾貴士(アラベス)は、若手の台頭について「自分のポジションがなくなってもおかしくない」と決意を滲ませた。
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乾は4試合2ゴールと鮮烈なインパクトを残したロシア・ワールドカップ(W杯)後、移籍したベティスで出番に恵まれず、日本代表からも遠ざかった。アジアカップでは10番を背負ったが、MF中島翔哉(アル・ドゥハイル)の負傷離脱による追加招集。先発も1試合にとどまり、悔しい思いを強いられた。
アラベスに移籍後は右サイドハーフとして6試合連続で先発出場。2ゴールを決めるなど調子を上げており、森保監督が「総替え」を示唆したボリビア戦ではサイドでのスタメン起用が見込まれる。
乾はシュート16本を放ちながら無得点に終わったコロンビア戦を「決め切るというのは日本の課題」としつつ、引いた守備がベースとなるボリビアに対して、自身が担うサイドからの攻撃が有効だと語る。
「引いた相手にはサイドからの攻撃が有効になる。真ん中、真ん中に行くと、アジアカップの初戦(トルクメニスタン戦)みたいにキツくなる。いかにサイドを崩せるかが大事。個人だけでは突破はできないと思っているので、チームとしてSBとの関係、FWとの関係を意識しながら、周りとのパスワーク、コンビネーションで崩せれば。そこは自分の良さでもある」
森保ジャパンにおいては、サイドに24歳の中島、20歳のMF堂安律(フローニンゲン)と、30歳の乾よりも若い世代が台頭してきている。乾は自らの置かれている立場を「1試合、1試合アピールしないといけない状況」と表現する。
「今は特に若い選手が出てきて、自分のポジションがなくなってもおかしくない。もしアピールできなかったら、明日が最後になる可能性もある。ただ、あまりそういうところを考えずに楽しくやっていきたいと思います」
元同僚のMF香川真司(ベジクタシュ)との共演も含めて、ボリビア戦の乾は注目プレーヤーになりそうだ。
(FOOTBALL ZONE編集部・小田智史 / Tomofumi Oda)