チャリティーマッチでCL決勝カードの再現　リバプールとミランのOBが参戦

　リバプールは現地時間23日、インターナショナルブレイクを利用してチャリティーマッチを開催し、ACミランとの豪華なOBマッチを行った。試合は3-2でリバプール・レジェンズが制したが、この試合でゴールを奪った元イングランド代表MFスティーブン・ジェラード氏（現レンジャーズ監督）と元イタリア代表MFアンドレア・ピルロ氏の色褪せない好パフォーマンスに世界から称賛が寄せられている。

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　リバプールとミランは2004-05シーズン、06-07シーズンのUEFAチャンピオンズリーグ（CL）決勝で顔を合わせた因縁があるが、ジェラードやピルロだけではなく、元オランダ代表FWディルク・カイト氏や元フランス代表FWジブリル・シセ氏、元イタリア代表MFジェンナーロ・ガットゥーゾ氏（現ミラン監督）や同代表FWフィリッポ・インザーギ氏ら当時のメンバーが数多く参戦した。

　最初にスタジアムを沸かせたのはピルロだった。0-2とリバプールのリードで迎えた後半16分、ペナルティーエリア手前でFKを得ると、短めの助走からピルロが右足を振り抜く。絶妙な高さで壁を越えたボールはそのままゴール右に突き刺さり、相手GKが微動だにできないビューティフルFK弾となった。

　この一撃に応戦するように圧巻のゴールを決めたのがジェラードだ。2-2で迎えた後半35分、ペナルティーエリア手前でボールを受けたジェラードが、鋭い切り返しでシュートコースを作ると、右足を一閃。真骨頂でもあるグラウンダーのミドルシュートはゴール左隅に吸い込まれた。

　両者とも現役さながらのスーパーゴールを披露したが、海外メディアもこぞって反応。ハンガリーメディア「24Rangado」は「ジェラードとピルロの魔法が再び」と見出しを打って報じると、スペイン紙「AS」は「ジェラードとピルロによる二つの衝撃を見逃すな」と紹介している。

　また、英メディア「90min」はジェラードについて「依然として現在の中盤に割って入れることをプレーで示した」と賛辞を送った一方、「強烈な印象を残したレジェンドはジェラードだけではない」とピルロにも言及。「完璧な軌道を見せるトレードマークのFKを披露」と絶賛していた。

　ともにユニフォームを脱いでから月日が経っているが、現役時代に世界最高峰のMFとして名を馳せただけあって、この日のピッチでも別格の存在感を放っていた。