グループGの見逃せない一戦 師弟対決のドイツ対アメリカ、奇跡を待つガーナ対ポルトガル

ドイツ大会の盟友が顔合わせ

 

 ガーナ対ポルトガルがシンプルな戦いになりそうなのに反して、ドイツ対アメリカは少し複雑な試合になるかもしれない。

 この試合は引き分けに終わると、両者の勝ち抜けが決まる。談合するようなことはないだろうが、終盤までタイスコアであれば、お互いが察して、引き分けになることもあるかもしれない。

 だが、そうはならないだろう。なぜならグループHを気にするからだ。2勝してすでに勝ち残りを決めているベルギーが1位通過する可能性が高い。グループGで2位となり、決勝トーナメントで当たるのを避けるため、優勝候補のドイツも強豪ベルギーとの戦いは避けたいだろう。引き分けでも首位通過だが、わざわざ引き分けを狙うくらいなら普通に勝ちにいく。それができるだけの強さがドイツにはある。

 アメリカも当然、ベルギーは避けたいに違いない。リスクを背負い過ぎる戦いはしないだろうが、あわよくばアップセットを、と考えているのではないか。得点差や、交代枠、時間などによっていろいろな動きが出そうな試合だ

 ドイツは特にけが人はいない。アメリカもハムストリングをけがしているジョジー・アルティドール(サンダーランド)を除けば、起用したい選手で試合に臨める。

 さらに面白い要素がある。アメリカの監督、ユルゲン・クリンスマンとドイツのヨアヒム・レーブは、2006年ドイツ大会時のドイツ代表監督とアシストコーチの関係にあった。お互いの手のうちは知っているだろうし、ライバル心もあるだろう。いろいろな思惑が交錯しそうだ。

  両極端な2試合ではあるが、まだドラマがありそうな気配が漂う。混戦のグループGは必見だ。

グループG「アメリカ対ドイツ」は6月27日 0:40~ TBS系列で生中継される。もし、生で見られない方は、テレビ東京系列で18:58から放送される「2014 FIFA ワールドカップ DAILY」を見て頂きたい。グループGは勿論、グループHを含めた全試合のダイジェストを放送する予定だ。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

 

 

※ワールドカップ期間中、記事内で扱うシーンの一部はFIFAワールドカップ公式動画配信サイト&アプリ『LEGENDS STADIUM』のマルチアングル動画、選手毎のスタッツデータで確認できます。
詳しくは、「LEGENDS STADIUM 2014 – FIFAワールドカップ公式動画」まで

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