「度肝抜くスキル」 イングランド18歳至宝、華麗な“ダブル股抜き”に英メディア騒然
チェコ戦にフル出場したサンチョ 1アシスト以外に見せた超絶スキルに脚光
イングランド代表のMFジェイドン・サンチョ(ドルトムント)は現地時間22日、欧州選手権(EURO)2020予選第1節のチェコ戦に先発フル出場。アシストを記録し、5-0の快勝に貢献したが、試合中に見せた巧みな股抜きテクニックにも英メディアは注目している。
ホームにチェコを迎えたイングランドは前半24分、相手の裏を取ったサンチョが右サイドから絶妙なグラウンダーのクロスをゴール前に送ると、イングランド代表MFラヒーム・スターリング(マンチェスター・シティ)がスライディングシュートで押し込み先制。同アディショナルタイムにはFWハリー・ケイン(トットナム)がPKを決めて追加点を奪う。
後半17分にはペナルティーエリア内でボールを拾ったスターリングが反転しながら左足を振り抜き、ゴール左に突き刺した。そして後半23分、スターリングが左サイドから切り込むと、相手に当たったシュートがネットを揺らしてハットトリックを達成。最後は相手のオウンゴールで5-0の快勝を飾った。
そのなかでサンチョはドルトムントで見せている姿と同様、18歳という年齢を感じさせないパフォーマンスを披露。そして試合中に見せた華麗なテクニックが、英メディアで話題になっている。
そのシーンが生まれたのは、1-0で迎えた前半38分。敵陣右サイドでボールを受けたサンチョは、チェコのMFダビド・パベルカ(カスムパシャSK)とDFフィリップ・ノバク(トラブゾンスポル)に行く手を阻まれるも、ドリブルでペナルティーエリア内を縦に突進し、ノバクの股下を抜いた。だがカバーに入ったパベルカのチェックを受けて、サンチョは一度ピッチに転倒。すぐに立ち上がるものの、2人に囲まれるようにタッチライン際へと追い込まれた。
ここでサンチョは閃きを見せる。左後方のパベルカとの間合いをキープしながら、右足で引いたボールをそのまま右足インサイドでコントロール。直角に進路変更したボールはパベルカの股を抜けていった。
英メディア「プラネット・フットボール」は、この一連のプレーについて「サンチョが度肝を抜くスキルで2人の相手DFを股抜き」と報道。英紙「ザ・サン」も「サンチョはダブル股抜きで飛躍中の評判に拍車をかけた」と綴り、ファンからは「股抜きキング」と呼ばれていることも伝えている。
若くしてイングランドを飛び出しドイツで活躍する若武者は、母国の将来を担うタレントとして輝かしい才能をピッチ上で発揮している。