ロシア戦で2ゴールを決めたアザール、ベルギーを勝利に導く

　ベルギー代表MFエデン・アザール（チェルシー）は現地時間21日、欧州選手権（EURO）予選第1戦のロシア戦で2ゴールを決め3-1の勝利に貢献したが、試合中に見せた華麗なテクニックが反響を呼んでいる。

　試合は前半14分にMFユーリ・ティーレマンス（レスター）が先制点を奪うも、直後の同16分にGKティボー・クルトワ（レアル・マドリード）のミスから同点弾を与えてしまう。FIFAランキング首位のベルギーにとって思わぬ展開となったが、不穏な空気を払拭したのが主将アザールだった。

　1-1で迎えた前半45分に自ら得たPKを決めて勝ち越すと、後半43分にはペナルティーエリア内のこぼれ球に対し、左足を振り抜きネットに突き刺した。「10番」を背負うエースの活躍により、EURO予選の白星スタートを飾っている。

　さらに大会公式インスタグラムは、アザールが後半に披露した巧みなテクニックを「スキル・オブ・ザ・デイ」に選出。アザールは自陣のタッチライン際で浮き球のパスを受けると、後ろから詰めてくる相手を嘲笑うかのように、ジャンプしながらのバックヒールで味方へボールを渡した。

　英サッカー情報サイト「CAUGHT OFFSIDE」も「アザールがスタイリッシュな一流スキルで興奮させる」との見出しを打って報じ、「チームメートに向けて巧みなフリックを生み出した」と称賛を送っている。アザールは勝敗を分けるゴールを決めるだけでなく、華麗なテクニックで観衆を魅了した。