J1神戸の韓国人GK「いつか帰ってきたい場所」 “古巣”蔚山での代表戦出場に感慨
J1リーグのヴィッセル神戸に所属する韓国代表GKキム・スンギュが、22日に行われた国際親善試合のボリビア戦に先発出場し、1-0の勝利に貢献した。
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試合はKリーグの蔚山現代FCの本拠地である蔚山文殊サッカー競技場で行われたのだが、キム・スンギュは2006年から15年まで蔚山現代でプレーした。
2016年から神戸に移籍したわけだが、久しぶりのホームスタジアムでの試合に特別な思いがあったようだった。
スポーツ・芸能総合サイト「OSEN」が、キム・スンギュの行動と想いを次のように伝えている。
「久しぶりに蔚山に帰ってきたキム・スンギュは、試合開始前にゴール裏の観客に向かって、90度に頭を下げ挨拶をした。後半開始前も反対側のファンに向けて同じことをした。蔚山のファンは彼に向かって、熱烈な挨拶を返していた」
キム・スンギュにとってはプロ生活を始めた場所であり、感慨深いものがあったに違いない。
同サイトは試合後、キム・スンギュにインタビューしており、「実際、蔚山でプレーしたのは4年ぶりのこと。あまりにも久しぶりで、少し慣れない感じもあるのかと心配していたのですが、いざ来てみるとすぐに慣れました。試合中もすごく楽な気持ちでプレーすることができました」と本人のコメントを伝えている。
また、キム・スンギュは「ホームのファンに会った気分だった。ホテルやスタジアムで蔚山のファンが喜んでくれていた。特に蔚山は、いつか帰ってきたい場所」と語っている。
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(金 明昱 / Myung-wook Kim)
金 明昱
1977年生まれ。大阪府出身の在日コリアン3世。新聞社記者、編集プロダクションなどを経てフリーに。サッカー北朝鮮代表が2010年南アフリカW杯出場を決めた後、代表チームと関係者を日本のメディアとして初めて平壌で取材することに成功し『Number』に寄稿。2011年からは女子プロゴルフの取材も開始し、日韓の女子ゴルファーと親交を深める。現在はサッカー、ゴルフを中心に週刊誌、専門誌、スポーツ専門サイトなど多媒体に執筆中。近著に『イ・ボミ 愛される力~日本人にいちばん愛される女性ゴルファーの行動哲学(メソッド)~』(光文社)。