クルトワを襲う“負のサイクル” レアルの正GK剥奪危機、代表のミス連発で苦境に直面
ジダン監督復帰でナバスに正GKを奪われ、EURO予選ロシア戦でもミスから失点
次代の世界最強の守護神候補に、大きな試練が訪れている。レアル・マドリードのベルギー代表GKティボー・クルトワは雄大な体格と足元の技術を兼備した安定感が特徴だが、レアルでのレギュラー剥奪危機に加え、ベルギー代表でのミスが続いたことでピンチに陥っていると、スペイン紙「マルカ」が伝えている。
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クルトワはロシア・ワールドカップ(W杯)で3位に入ったベルギーを最後方から支え、199センチの長身と長い手足でのセーブ、そしてカウンターの起点としても機能。その力を買ったレアルが昨夏に呼び寄せ、白い巨人の一員となった。
ただレアルはフレン・ロペテギ、サンティアゴ・ソラーリ両監督の下で振るわず、ジネディーヌ・ジダン監督が再就任。その再出発の一戦となったリーガ・エスパニョーラ第28節セルタ戦(2-0)ではコスタリカ代表GKケイラー・ナバスにスタメンを譲った。悪い流れは現地時間21日の欧州選手権(EURO)2020予選のロシア戦(3-1)でも続き、相手のプレスでボールを奪われ、失点に直接絡んでしまった。
「僕は接触され、ボールをクリアできなかった。それは小さなエラーだけど、それはGKにとっての人生のようなものだ。とはいえ、僕は落ち着いていたよ。いつもミスから学ばないといけないからね」
ロシア戦後、クルトワはこのように語っている。
しかしここ最近の逆風とプレッシャーは、クルトワにとって初めて経験する状況だろう。レアルでポジションを争うナバスはUEFAチャンピオンズリーグ3連覇を果たした正守護神として、ファンやチームメートのいるロッカールームで愛されている存在でもある。
またジダン監督は来季に向けて所属選手の“見極め”に入っており、今後もナバスとクルトワの併用が予想される。序列が絶対ではない状況で、クルトワは意地を見せることができるか。
(FOOTBALL ZONE編集部)