新戦力FW? それともトップ下香川? “脱・大迫依存”を解消する新オプションの行方

香川がトップ下に入り配球役を担うことで、中島ら周囲の攻撃のギアが上がる

「決められるところで決められなかった。前半で点を取れなかったのは悔しかったです。FWとしてゼロで終わってしまったのは申し訳ない」

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 森保監督も「スピードでもフィジカルでも相手に嫌がられる存在なのは十分に示してくれた」と評価しつつも、「前半かなり飛ばしていたので、運動量やクオリティーが落ちた部分があったと思う。今後に上げていってもらいたい」と注文している。鈴木+2列目トリオの組み合わせは、4人中3人がリオデジャネイロ五輪世代でお互いの特徴をよく知る関係であるアドバンテージを加えても、“セカンドオプション”としてはまだ心許なさが残るのは否めない。

 大迫依存の解決策としてより可能性を示したのは、鈴木に代えて香川を投入した後半20分以降の戦いだ。

 香川をトップ下で起用し、南野を1トップにシフト。香川が配球役を担うことで、中島がフィニッシャーに近い役割となった。後半26分にはMF乾貴士(アラベス)が右サイド、MF小林祐希(ヘーレンフェーン)がボランチに入り、攻撃が加速。鎌田が1トップに入ったなかでの後半38分には、中島がクロスバー直撃のシュートを放ち、オフサイドにこそなったが小林から鎌田へ絶妙な浮き球のパスが通るなど、ピッチを広く使いながら得点の匂いを予感させるシーンは増えた。

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