新戦力FW? それともトップ下香川? “脱・大迫依存”を解消する新オプションの行方
A代表デビューの鈴木は大迫との比較について…「ポストプレーで日本トップの選手」
森保ジャパンの重要テーマの一つが“脱・大迫依存”だ。3月シリーズはアジアカップでエースとして君臨したFW大迫勇也(ブレーメン)は不在。新戦力FWを発掘するべく、FW鈴木武蔵(北海道コンサドーレ札幌)とFW鎌田大地(シント=トロイデン)が初招集され、22日のコロンビア戦(0-1)ではそれぞれ1トップでプレー時間を得た。果たして、新たなオプションの可能性は――。
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MF香川真司(ベジクタシュ)がロシア・ワールドカップ(W杯)以来となる代表復帰を果たしたなか、森保一監督はコロンビア戦のスタメンにMF中島翔哉(アル・ドゥハイル)、MF南野拓実(ザルツブルク)、MF堂安律(フローニンゲン)と現体制発足以降の攻撃を牽引してきた“2列目トリオ”と、A代表デビューの鈴木を送り出した。
鈴木は立ち上がりから積極的にプレスをかけながら、持ち味である裏への抜け出しを狙った。前半11分には中島から、同28分には南野からスペースへパスが出されており、相手GKに防がれたものの、戦術としての共通認識は感じられた。
コロンビアのDFジェリー・ミナ(エバートン/身長195センチ)とDFダビンソン・サンチェス(トットナム/身長187センチ)と屈強なセンターバックコンビを相手に、鈴木は懸命に体を張っていたが、強豪国の実力者との対戦は体力の消耗度も「違った」と明かしている。実際、1トップが一度収めてからの展開、2列目と連動したコンビネーションは決して多くはなかった。
「(大迫は)ポストプレーで日本トップの選手。僕のマックスの特徴ではないし、あのレベルまではいけない」
鈴木は大迫との比較が伴うことは理解しつつ、自分の特徴である裏への抜け出しを周囲に理解してもらい、勝負していきたいとコロンビア戦翌日にも語っている。そういう意味では、前半37分に巡ってきた最大の決定機はものにしなければいけなかった。鈴木がコロンビアDFマチャド(アトレティコ・ナシオナル)の裏を取り、ペナルティーエリア内に飛び込んだタイミングで、左サイドの中島が絶妙なクロスを供給。完全にフリーだったがヘディングシュートは枠を捉えられなかった。