「僕が外に出るのを…」 A代表10戦目の冨安、昌子との初コンビで微調整したことは?

コロンビア戦では、昌子と冨安がセンターバックでコンビを組んだ【写真:Getty Images & Noriko NAGANO】
コロンビア戦では、昌子と冨安がセンターバックでコンビを組んだ【写真:Getty Images & Noriko NAGANO】

「あまり早く出すぎないようにやろう」と話し合い、外に出るタイミングをわずかに調整

 日本代表DF冨安健洋(シント=トロイデン)は、22日に行われたキリンチャレンジカップ・コロンビア戦(0-1)でA代表通算10キャプ目を刻んだ。この試合では欧州組のDF昌子源(トゥールーズ)とセンターバック(CB)のコンビを組んだが、これまでとはわずかに違ったアプローチをしていたという。

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 森保監督体制が発足後にA代表初招集を受けた冨安は、2018年10月のキリンチャレンジカップ・パナマ戦(3-0)でデビューを果たした。以降、ボランチとして起用されたアジアカップのトルクメニスタン戦(3-2)、ウズベキスタン戦(2-1)を除き、CBとして7試合に出場。そのパートナーの内訳はDF吉田麻也(サウサンプトン)が6、DF槙野智章(浦和レッズ)が1で、コロンビア戦で初めて昌子と組んだ。

 冨安がハンドを取られてPKを献上し、昌子もコロンビアFWルイス・ムリエル(フィオレンティーナ)やDFエリベルトン・パラシオス(アトレチコ・ナシオナル)に突破を許すなど、コロンビアの個の力に苦しむ場面はあったが、マークの受け渡しやラインコントロールは初コンビとしては及第点を与えてもいいだろう。

 昌子はコロンビア戦後、冨安について「見ているだけでもトミは本当に良い選手だと思っていたし、実際隣に来るとそれをすごく感じました」と話していた。一方の冨安も、試合から一夜明けた23日、改めて昌子とのコンビについて振り返った。

「源くんがリーダーシップをとって、90分間声を切らさずにやってくれたし、試合中に気になったところは話し合いながらできました。今日(のリカバリー)もランニングしながら、今回あのシーンはどうだった、という話はしました」

 これまで最も多くコンビを組んだ吉田と昌子の違いについて問われた冨安は、「タイプも一人一人違うし、まったく一緒ではないので」と前置きしたうえで、自身の見解と昌子とプレーした際の“微修正”を明かす。

「より源くんの方が鹿島でやっていましたし、最後のところというか、意識があるのかなと思いました。(プレーは)そんなに大きくは変えていないです。僕が外に出るのを少し遅くしたくらい。あまり早く出すぎないようにやろうと言っていたので」

 30歳の吉田、26歳の昌子、20歳の冨安、そこに31歳の槙野や24歳のDF三浦弦太(ガンバ大阪)らを加えたポジション争いは、今後熱を帯びていきそうだ。

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