バルセロナのブラジル代表FWネイマールの父親ネイマール・サントス・シニアが今夏の移籍市場でマンチェスター・ユナイテッドが息子獲得にオファーを出していたと暴露した。ブラジル地元テレビ局「Boa Tarde Fox」が報じたもの。
　2年連続で夏の移籍市場200億円以上を費やし、大型補強を敢行したユナイテッドだが、イングランドメディアではブラジル代表主将にの獲得に動いていると報じられて大きな話題となった。ネイマール本人は具体的なオファーはないと話していたが、父親は赤い悪魔からのオファーをあっさりと認めた。
「オファーはバルセロナの元に届いた。しかし、彼らは私たちに対して、（ネイマールを）売らないと言ってきた。彼ら（バルセロナ）も興味あるかと訪ねてきたが、議論にはならなかった。息子はまだ3年の契約を残している。オファーはマンチェスター・ユナイテッドからのものだった。現在は検討されていない」
　ブラジル国内での脱税問題で、当局から資産凍結を命じられるなど窮地のネイマール父は衝撃の暴露に打って出た。ネイマールもプレミアリーグでのプレーについては関心を示していたという。しかし、バルセロナは加入2年目にして三冠達成に大きく貢献するなど、すでに不動のレギュラーとして定着している。リオネル・メッシ、ルイス・スアレスと共に形成する史上最強の誉れ高い3トップ「MSN」は対戦相手を震え上がらせる破壊力を持つ。メッシも左膝靱帯損傷で長期離脱を余儀なくされる現状で、バルサのネイマール放出は現実的でないかもしれない。
　一方、ユナイテッドのエド・ウッドワードCEOが今後も大型補強路線を継続すると宣言していた。ルイス・ファン・ハール監督の号令一下で、潤沢な資金力を武器に、ドイツ代表FWトーマス・ミュラーやFWギャレス・ベイルら豪華な顔ぶれが獲得希望リストに並んでいる。飽くなき大物獲りを狙うユナイテッドは再びネイマールの獲得に動き出すのだろうか。

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サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真　photo by Getty Images