「いつ弾かれてもおかしくない」 GK東口順昭、現代表”最年長”が抱く悲壮なる覚悟
ファルカオのPKに反応するも止められず「1回キックフェイントが入ったので…」
森保一監督率いる日本代表は、22日の国際親善試合コロンビア戦でPKにより失点を喫し、0-1で敗れた。A代表通算9試合目の出場となったチーム最年長のGK東口順昭(ガンバ大阪)は試合翌日、「自分の年齢はいつ(競争から)弾かれてもおかしくないと思っている」と生き残りへの決意を滲ませた。
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東口は序盤からコロンビアのしたたかな攻撃に直面した。前半4分にFWラダメル・ファルカオ(モナコ)にクロスバー直撃のシュートを放たれると、後半3分にはDF昌子源(トゥールーズ)がDFエリベルトン・パラシオス(アトレチコ・ナシオナル)にかわされてあわやのピンチに。東口自身もコロンビアのプレッシングにビルドアップでバタつく場面もあり、後半18分には途中出場のFWドゥバン・サパタ(アタランタ)のシュートに飛び込んだDF冨安健洋(シント=トロイデン)がハンドを取られてPKを献上した。
PKキッカーのファルカオと対峙した東口は、「ギリギリまで待って雰囲気で飛ぼうと思っていた」という。しかし、短く助走を取ったファルカオはキック直前で一旦止まり、フェイントを入れてからゴール左側へシュート。東口も反応して左手1本でボールに触れたが、ネットを揺らされてしまった。試合から一夜明けた23日に取材に応じた東口は、一瞬の駆け引きを悔やんだ。
「1回キックフェイントが入ったので、止まってしまった分、弾きが甘くなってしまった。コースは当たっていた分、弾き出したかったです。あのPKをしっかり止めていれば、後ろは(失点)ゼロで終われていたと思うので。結果を求められるなかで、ああいうところで止めるか止めないかで大きな差がある。そこが一番悔しかった」
アジアカップでは負傷もあり、招集メンバーで唯一出番なしに終わった。コロンビア戦は、2018年10月16日の国際親善試合ウルグアイ戦(4-3)以来となるA代表通算9試合目となったが、東口は「自分の年齢(32歳)はいつ(競争から)弾かれてもおかしくないと思っています」と悲壮な覚悟を見せる。
「そういうなかで、自分の100%を出していかないと次はないと思っている。PKは残念でしたけど、次につながるプレーはできたと思います」
東口は26日のボリビア戦(ノエビアスタジアム神戸/19時30分キックオフ)で再びピッチに立ち、“100%”のアピールをできるだろうか。