「役割は見えた」 トップ下&1トップ起用の南野、香川との縦関係に見たタスクの違い
香川出場とともに南野が最前線へスライド 「もう少しゴールに近い位置に張っていた」
日本代表MF南野拓実(ザルツブルク)は、22日の国際親善試合コロンビア戦でトップ下と1トップの両ポジションでプレーした。ロシア・ワールドカップ(W杯)以来の代表復帰となったMF香川真司(ベジクタシュ)の起用によるシフトだが、「役割は見えた」と“共存”に手応えを覗かせた。
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香川が代表復帰を果たし「背番号10」を与えられたなかで、コロンビア戦のトップ下でスタメン起用されたのは、森保体制下でレギュラーとして君臨してきた南野だった。前半34分、ペナルティーエリア内でMF堂安律(フローニンゲン)から縦パスを受けてシュートに持ち込むと、後半6分にもゴール前のボールに飛び込んでフィニッシュを狙った。
PKで1点を献上してビハインドを背負ったなか、森保一監督は後半20分に香川を投入。10番を本職のトップ下に入れ、南野を1列上げて1トップで起用した。森保体制下での“初共演”は後半34分までの15分間だったが、南野はある程度イメージが湧いたという。
「真司くんが入ったことによって、ビルドアップのところで僕らのリズムが出てきたと思います。それが真司くんの良さでもあるし、チームの強みにもなってくる。そこは任せて、自分はもう少し前に行って、FWのポジションを意識しました。時間は短かったのでなんとも言えないですけど、そういう役割は見えたかなと」
南野は代表デビュー当時にサイド、森保体制発足後はトップ下でプレーしてきたが、コロンビア戦では途中から初めて1トップでプレー。それでも、自分の中で想定していたと語る。
「いつもはトップ下としてビルドアップに関わったり、間で顔を出したりします。でも、(1トップでは)ゴール前で仕事ができるように、もう少しゴールに近い位置に張っていた。自分的にはそこでもプレーできるし、展開によってはあると少し考えていました。流動的にプレーするのは、自分たちがやりたいことの一つ。ああいう強豪とやった時に、1点取られて相手が少し引いて守る時にどうやって崩すのか。昨日の感じだったら少し物足りない。そこはチームとして改善していかないといけない」
セレッソ大阪出身で、同じアタッカーという共通項を持つ2人がどのようなハーモニーを奏でるのか。森保ジャパンがステップアップを果たすうえで、重要なポイントになりそうだ。