コロンビア戦PK献上の冨安、一夜明けて自ら失点場面を分析 「VARで見てもハンド」

後半18分、FWサパタのシュートに体を入れるもボールが左腕に当たってハンド判定
森保一監督率いる日本代表は23日、コロンビア戦から一夜明けてトレーニングを実施。前日、ハンドでPKを献上したDF冨安健洋(シント=トロイデン)は、改めて映像を確認したと明かし、「VARで見ていたとしてもハンド」と自身の見解を示した。
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日本は前半4分、コロンビア代表FWラダメル・ファルカオ(モナコ)にクロスバー直撃のシュートを放たれるも、その後はMF中島翔哉(アル・ドゥハイル)、MF堂安律(フローニンゲン)を中心に攻勢に出た。しかし、前半37分にFW鈴木武蔵(北海道コンサドーレ札幌)が決定機でヘディングシュートを外すと、後半は前からプレッシャーをかけにきたコロンビアに流れを奪われてしまう。
そして後半18分、コロンビアに押し込まれるなか、ペナルティーエリア内でFWドゥバン・サパタ(アタランタ)のシュートに対して冨安が体を入れてブロックを試みたが、ボールが左腕を直撃。これがハンドを取られ、決勝点となるPKを献上してしまった。
敗戦から一夜明けた23日、練習後に取材に応じた冨安は個人で試合映像を確認したという。改めて見たうえで、自身も「ハンドを取られる」という結論に至った。
「PKのシーンも改めて見ましたけど、結局、最終的に手が前に出ていた。あれはもしVAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)で見ていたとしても、ハンドを取られているシーン」
そう冨安は反省しつつ、失点シーンの“解決策”を自ら挙げた。
「もっとこぼれ球を予測することができていたら、もう1メートルくらい近くに寄せられていたかもしれない。その分、ちょっとジャンプしながら行ってしまったので、手が出てしまった。こぼれ球の予測、ポジショニングを見直すことができれば、ああいうシーンは防ぐことができると思います」
強豪コロンビアの前線に君臨するファルカオらと対応に渡り合う場面もあったが、「課題のほうが多い」「実際、勝っていないので」と厳しい自己評価を下した冨安。貪欲に前だけを見据える20歳は、さらなる成長を誓っていた。
(FOOTBALL ZONE編集部・小田智史 / Tomofumi Oda)