ハメスからの“言葉なきタッチ” 中島翔哉、世界的アタッカーに刺激「勉強になった」
ハメスを自慢のテクニックでかわすなど、敗戦のなかで南米の雄コロンビアを翻弄
森保一監督率いる日本代表は22日、国際親善試合でFIFAランキング12位のコロンビア代表と対戦。PKによる失点で0-1と敗れたなか、MF中島翔哉(アル・ドゥハイル)は果敢な仕掛けで南米の雄を苦しめた。コロンビアのMFハメス・ロドリゲス(バイエルン)が交代する際、リスペクトを示すように中島に右手を差し出してタッチする場面もあったが、中島も「すごく勉強になった」と振り返った。
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怪我でアジアカップを欠場した中島だが、コロンビア戦では定位置とも言える4-2-3-1の左サイドハーフで先発出場。序盤から巧みなパスで両サイドに散らし、チャンスがあると見るや自らカットインを仕掛けた。
前半26分にドライブ回転気味のミドルシュートを放ってコロンビアゴールを脅かすと、同37分には正確なクロスでA代表デビューのFW鈴木武蔵(北海道コンサドーレ札幌)の決定機を演出。いずれもネットを揺らすには至らなかったが、日本の攻撃の中心には間違いなく「8番」の中島がいた。同じ2列目で出場したMF南野拓実(ザルツブルク)、MF堂安律(フローニンゲン)が途中交代したのに対し、中島は最後までピッチに立ち続けたことからも指揮官からの厚い信頼が窺えるだろう。
コロンビアは1点リードの後半42分、ハメスに代えてFWアルフレド・モレロスを投入したが、ハメスはピッチを出る際、中島に自ら右手を差し出し、タッチして交代していった。中島は前半28分、ハメスを含むコロンビアの選手2人を足裏の絶妙なコントロールからのドリブルでかわしたのを含め、何度もコロンビアの選手を翻弄していただけに、レアル・マドリードやバイエルンという世界的名門でプレーしたレフティーも、リスペクトを示したかのようだった。
中島はハメスからの言葉は「なかった」と明かすが、同じアタッカーとして刺激を受けたという。
「僕が説明する必要がないくらい、全員が知っている選手。非常にキープ力もありますし、パスの精度も高い。今日は少なかった(0本)ですけどシュートも打てる選手だし、すごく勉強になりました」
今シリーズは「10番」こそ香川に譲ったが、コロンビア戦のピッチで輝いていたのは間違いなく中島だった。カタール移籍後も勢いを増す24歳のアタッカーから目が離せない。