新生コロンビア勝利も…現地紙は課題を指摘 「日本が代表チームの弱点を露わにした」
日本はコロンビアを相手に0-1と惜敗、果敢な攻撃もネットを揺らせず
日本代表は22日、キリンチャレンジカップでコロンビア代表と対戦し、0-1で敗れた。互いにチャンスを生み出す一進一退の展開となったが、ハンド判定により与えたPKを相手FWラダメル・ファルカオ(ASモナコ)に決められた。ホームでの惜敗となったが、「AS」コロンビア版は「代表チームの弱点を露わにした」と日本の攻撃によってコロンビアの課題が浮き彫りとなったことを指摘している。
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日本は1トップに初招集のFW鈴木武蔵(北海道コンサドーレ札幌)が配置され、2列目には左からMF中島翔哉(アル・ドゥハイル)、MF南野拓実(ザルツブルク)、MF堂安律(フローニンゲン)と“三銃士”が並んだ。代表復帰を果たしたMF香川真司(ベジクタシュ)はベンチスタートとなった。
対するコロンビアは、ロシア・ワールドカップ初戦の日本戦でゴールを決めていたMFフアン・キンテーロ(リーベル・プレート)を含めて負傷者が相次いでメンバー変更を余儀なくされていた。アジアカップでイラン代表を率いていたカルロス・ケイロス新監督の初陣を迎えたなか、ファルカオに加え、MFハメス・ロドリゲス(バイエルン・ミュンヘン)、DFダビンソン・サンチェス(トットナム)ら実力者をピッチに送り出した。
試合は前半4分にFWセバスティアン・ビジャ(ボカ・ジュニアーズ)にクロスバーを叩くスライディングシュートを見舞われるが、そこからエンジンを掛けた日本は同7分に堂安がペナルティーエリア右から切れ味鋭い突破で相手守備陣を抜き去り決定機を作ると、同10分には南野が強烈な左足のミドルを放つも、相手GKのセービングに弾かれた。その後も堂安のドリブルシュートや中島のミドル、鈴木のヘディングシュートなど、猛攻を仕掛けてゴールを脅かした。
最終的に無得点で終わった日本だが、記事では「開始10分間は強烈だった」と記すと、DFジェリー・ミナ(エバートン)の誤処理などを指摘し、「日本が地の利を生かし、わずか数分のうちに代表チームの弱点を露わにした」と、コロンビアの課題が浮き彫りとなったことを主張している。
「チームは試合の入りに時間を要した。バリオスとレルマは効果的でないボール回しの際に相手守備網を打開するうえで問題を抱えている。ムリエル、ビジャ、ハメスのいずれも不均衡な動き出しだった。コロンビアは相手陣地へ散発的な攻撃に出るも、試合を通して持続性を欠いていた」
日本は無得点での惜敗となったが、中島や堂安、南野を軸とした果敢な攻撃は試合の随所で見せた。強豪コロンビア戦でロシアW杯に続く連勝とはならなかったものの、日本のサッカーは脅威を与えていたようだ。