中島、南野、堂安の2列目は不動なのか? 香川復帰による“新旧融合”の秘めたる可能性

A代表初招集の鈴木は香川を称賛「技術も高くて頭もいいし、守備のことも考えている」

 そして、最大の焦点となるのが、再び「10番」を託された香川が、南野が君臨してきたトップ下に割って入るかだ。

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 新体制初陣でキャプテンを務めたMF青山敏弘(サンフレッチェ広島)は、森保監督が“9.5番”タイプの役割を求めていると明かしていた。香川が「タイプは違うと思っている」と言うように、南野がよりストライカーに近いトップ下で、縦への推進力とスピードを持ち味とするのに対し、香川は実質的なゲームメーカーとして、スペースを上手く使いながら、周囲の選手と連動して攻撃にリズムを生んでいく。新体制で初招集とはいえ、香川にはそのハンデを埋められるだけの技術と経験がある。

 また、A代表初招集のFW鈴木武蔵(北海道コンサドーレ札幌)は、香川の守備面にも、「技術も高くて頭もいいし、見ていた以上に守備のことも考えているなという印象」と太鼓判を押している。実際、過去にはMF本田圭佑(メルボルン・ビクトリー)の“0トップ起用”でトップ下として守備のタスクをこなす経験もしており、ハードワークの部分でも不安はない。

「これまで招集していなかった選手を含めてチームとして経験値を上げて、日本代表の選手層を厚くする底上げをしていきたい」

 森保監督は前日会見で“融合”によるベースアップ化を掲げている。今回はエースの大迫が不在で、FW登録も鈴木と鎌田大地(シント=トロイデン)の初招集組2人のみ。南野は1トップ起用に備えて頭でイメージを描いていることも明かすなど、様々なシチュエーションが考えられる3月シリーズだが、いずれにしてもトップ下・香川は今後の有力なオプションとなっていくだろう。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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