独代表監督、セルビア代表FWの“一発退場タックル”を非難 「残虐」「骨折する可能性」
若返り図るドイツ代表がセルビア代表と親善試合 タックルを受けたザネは負傷交代
ベテラン選手への引退勧告で話題となったドイツ代表は、20日にヴォルフスブルクで行われたセルビアと代表との国際親善試合に臨み、1-1の引き分けに終わった。試合終了間際、セルビア代表FWミラン・パヴコフがドイツ代表MFレロイ・ザネの足首を踏みつける危険タックルで退場となったシーンについて、ドイツを率いるヨアヒム・レーブ監督は「残虐なタックルだった」「骨折する可能性がある」と苦言を呈している。英公共放送「BBC」が報じた。
ロシア・ワールドカップ(W杯)でグループステージ敗退という屈辱を味わったドイツはレーブ監督がDFジェローム・ボアテング、DFマッツ・フンメルス、FWトーマス・ミュラー(いずれもバイエルン・ミュンヘン)の3選手を今後代表に招集することはないと発表し、急速に世代交代を進めている。
ベテランを追放後、最初の試合となったセルビア戦では前半12分にフランクフルトのFWルカ・ヨビッチに先制ゴールを許す劣勢の展開となった。しかし、迎えた後半24分、左サイドのMFマルコ・ロイスからのパスを受けたMFレオン・ゴレツカがDFを1人かわしてから、右足のミドルシュートを叩き込んで同点とした。
試合はそのまま1-1で終了となったが、物議を醸しているのは後半アディショナルに起きた退場劇だ。ドイツ代表MFザネからボールを奪おうとしたセルビア代表FWパヴコフは、ザネの伸ばした左足の足首付近を強烈に踏みつけたのだ。ザネは苦痛に顔を歪めながらピッチに倒れ込み、パヴコフは一発退場となった。
レーブ監督は試合後、「残虐なタックルだった。ザネは怪我しなくてラッキーだったよ。骨折する可能性もあるタックルだった」とパヴコフの危険なプレーに苦言を呈した。
ザネはそのまま途中交代でピッチを去ったが、幸いにも重傷には至らなかったという。これから始まる欧州選手権予選を前に、主力選手の離脱という最悪の事態は避けられたようだ。