堂安が背中を追い続けた“憧れの存在”宇佐美 1年9カ月の時を経て日本代表で“競演”

同環境で育った二人が日本代表で再び邂逅 新たに生まれる化学反応に期待

 堂安がオランダで研鑽を積む間、宇佐美は日本代表の一員としてロシアW杯を戦った。その後、日本代表は森保一監督が就任し、選手の世代交代が進む。フローニンゲンで不動の地位を築いた堂安は、若手の筆頭として日本代表メンバーに選出されたが、宇佐美の名前はそこにはなかった。

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 森保監督体制下になって12試合を終えて迎えた今月、G大阪で育った二人が再び邂逅する。デュッセルドルフでコンスタントに出場機会を得る宇佐美の代表復帰が発表された。それを知った堂安は「最初に気になったのは宇佐美くんでした」と、憧れた先輩と日本代表の選手として共闘できる期待に胸を膨らませた。しかし、それは同時に “憧れの存在”とのレギュラー争いという意味を持つことになる。

「サッカー選手である以上、そこは切り捨てられないところなので、同じポジションになる場合は全力で奪いにいきます。宇佐美くんも同じ気持ちでいると思う」

 先輩の二度目の欧州への旅立ちから1年9カ月。堂安は名実ともに“憧れの存在”と肩を並べることになった。これまで背中を追い続けていた先輩の横に立つことで、堂安はどのような成長を得られるだろうか。同様に、常に先を歩んでいた宇佐美は肩を並べられたことで、成長できることもあるだろう。同環境で育った二人が切磋琢磨することで、新たに生まれる化学反応に期待せずにはいられない。

(川原宏樹 / Hiroki Kawahara)



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