J初の3年連続月間MVPに輝いた西川 中東での経験を糧に絶対的な守護神へ 

イラン戦のPKを今後につなげたい

 8日のワールドカップ・アジア2次予選のシリア戦と、13日の国際親善試合イラン戦の両方で先発フル出場した日本代表GK西川周作が、15日に所属する浦和のトレーニングに合流した。

 長らく川島永嗣が守護神を務めてきた日本代表だが、川島が所属クラブがない状態になって以来、西川がゴールマウスに立ち続けている。試合に出場するのが当たり前の状態になってきたことで、より落ち着きも感じられるようになった。「日本では味わえない環境や雰囲気の中で、2試合に出してもらって貴重な経験ができた。できたこと、できなかったことを整理して、今後につなげたい」と語る。

 13日のイラン戦では、前半終了間際にPKの大ピンチを迎えた。シュートコースを完全に読み切ってセーブしたが、こぼれ球を押し込まれてしまった。残念な失点にはなってしまったが、「PKを止められたことは自信になる」と手応えを得た。その一方で、「イランのような強い相手と対戦する時は、ああいう場面が勝ち点1になるか3になるかの分かれ目になる。そういう意味でも、いい経験になった」と、今後の糧にしていきたいと語った。

 代表活動期間中に、9月のJリーグ月間MVPに輝いたことが発表された。それを現地でクラブスタッフからの連絡で知ったという西川は「9月はいい形で守れたと思うし、攻め込まれても我慢強くプレーできたと思う。もちろん、自分だけの力ではない。DFが体を張ってシュートコースを限定してくれたのも大きかった。良いモチベーションにしていきたい」と語った。受賞は、2013年、14年の7月に続き3回目。同賞が設立された13年から、3年連続で受賞しているのは西川のみだ。「1年に1回は取りたいと思っていた」と、笑顔を見せた。

 

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