イブラヒモビッチがマンUの現状に苦言 「アイデンティティーを見つけなければ」
「すべてファーガソンの時代によって判断される」 過去に縛られるクラブに変化を要求
かつてマンチェスター・ユナイテッドなど数々のビッグクラブで活躍し、現在ロサンゼルス・ギャラクシーに所属する元スウェーデン代表FWズラタン・イブラヒモビッチは「すべてがファーガソンに行き着く」と語り、アレックス・ファーガソン氏の“遺産”によって現在のユナイテッドの監督や選手たちが非常に苦労していると主張した。英紙「ミラー」が報じている。
現在37歳で現役を続けるイブラヒモビッチは2016年から18年までユナイテッドに在籍。初年度は1年間で公式戦28ゴールを挙げ、チームのUEFAヨーロッパリーグ(EL)制覇にも貢献した。
とはいえ、ユナイテッドは近年、マンチェスター・シティやリバプールといったライバルに後れを取り、今季もシーズン途中にジョゼ・モウリーニョ氏が退任。指揮を引き継いだオレ・グンナー・スールシャール監督によってチームは浮上の兆しを見せているが、リーグの優勝争いからは遠ざかっている。
そんななかイブラヒモビッチは、国内外で戦えるチームを再構築しようとしているユナイテッドに対して、ファーガソン氏が指揮していた古くからの“歴史”が依然として重荷となっていることを主張している。
「起こることはすべてファーガソンの時代によって判断されるんだ。『もしファーガソンがここにいたとしたら、それは起こらないだろう』『ファーガソンならこのようにするだろう』とね。すべてがファーガソンに行き着くんだ。私だったら、『もうファーガソンはいないんだ』と言うだろう。そして私が監督ならば、『自分の歴史を作りたい』『自分の物語を作りたい』と言うよ。だから、昔のことは聞きたくない。今のことをやりたいからね。新たなメンタリティーを持ってやってくるんだから」
またイブラヒモビッチは「ファーガソンはこのクラブに歴史的な地位を持っているが、今もクラブは続いている。自分自身のアイデンティティーを見つけなければならない。そしてそれは難しいことなんだ」と語り、クラブに変化が必要であることを説明した。
古巣に対して厳しく、変化を求めるようなコメントをしたイブラヒモビッチ。彼がいずれ監督としてユナイテッドに戻ることはあるのだろうか。
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(FOOTBALL ZONE編集部)