レッズの司令塔が見たハリルジャパンの乗り越えるべき課題「ワンタッチプレーが少ない」
イラン戦で1327日ぶりに代表戦出場のレッズMF柏木の提言
「練習の中から良さを出せていたから、緊張することもなくゲームに入ることができた」
13日の国際親善試合イラン戦の後半27分、2012年2月24日の国際親善試合アイスランド戦以来、実に1327日ぶりにMF柏木陽介(浦和)が日本代表としてピッチに立った。「中東のチームは、後半になるとスペースがあいてくるから。前半に苦労していた選手たちがいたからこそだけど、らしさは出せたと思う」と、18分間の出場にもピッチを広く動き回ってボールに絡んでいくプレーを披露した。
8日のワールドカップアジア2次予選のシリア戦と、このイラン戦をベンチで見ている中で、柏木にはある考えがあった。
「今の代表チームは、うまい選手が多いけど、ワンタッチでのプレーが少ない」
宇佐美、原口、武藤というドリブラーがスタメンの一角を占めるチーム状況で、細かい連携で崩すシーンが少なかったという。そのイメージがあったからこそ、リズム良くパスを捌いて自分が動き、またパスを受けて捌いた。パス&ゴーを心掛けた。実際に「クサビのパスを入れてからワンタッチのプレーが入るだけで変わる」と語っていた。そのことが、ハリルジャパンの人とボールの動きを活発化することにつながった。
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