「大迫選手にはなれない」 鎌田大地、A代表初戦で“個の力”証明へ「自分はまた違う」
ベルギーで12ゴールを挙げるなど点取り屋として覚醒 「チャンスだと思う」
ベルギー1部シント=トロイデンのFW鎌田大地は、3月の国際親善試合2連戦に向けた日本代表メンバー23人に名を連ね、A代表初選出を果たした。代表合宿2日目となった19日の練習後に取材に応じ、「危機感はある」と語った。
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鎌田はサガン鳥栖3年目の2017年6月、元日本代表MF長谷部誠も所属するドイツ1部フランクフルトへ完全移籍。開幕戦でリーグデビューを飾ったが、その後は思うように出番を得られず、海外挑戦1年目はリーグ戦3試合の出場にとどまった。
2年目の逆襲を誓うなか、フランクフルトから構想外の扱いと伝えられ、18年8月末にシント=トロイデンへの期限付き移籍が決定。そこから鎌田の快進撃が始まった。リーグ第7節ヘント戦(2-1)で、途中出場から初ゴールで決勝点を挙げて勝利に貢献すると、ウイングを主戦場に3試合連続弾を含むチームトップタイの12ゴールを積み上げ、得点ランキングでも堂々のリーグ5位タイにランクインした。
鳥栖ではトップ下やサイドハーフ、ボランチでプレーしてきた鎌田だが、マーク・ブライス監督の下では2トップの一角やウイングと、よりゴールに近いポジションでプレーし、“点取り屋”として覚醒した。
合流日となった19日はストレッチやランニングのみの軽めのメニューとなったが、森保ジャパンにはMF中島翔哉(アル・ドゥハイル)やMF南野拓実(ザルツブルク)、FW鈴木武蔵(北海道コンサドーレ札幌)らリオデジャネイロ五輪世代も多く、スムーズにチームに入れたという。
「リオ世代の合宿に初めて参加した時よりも気持ちは楽でした」
今回、エースのFW大迫勇也(ブレーメン)は招集が見送られ、FW登録は鈴木と鎌田しかいない。状況に応じては1トップ起用の可能性もあるなか、「やったことはないので、分からない」と断ったうえで、自分の特長でアピールすることを誓う。
「大迫選手のようになれと言われてもなれない。自分はまた違う。良いプレーをしないとダメだという危機感はあります。(今回は)チャンスだと思うし、やらないといけない」
ベルギーの地で飛躍を遂げた鎌田が、森保ジャパンにどんな新しい風を吹かせるのか、注目が集まる。
(FOOTBALL ZONE編集部・小田智史 / Tomofumi Oda)