南野拓実、ELで“あと一歩”の差を痛感も… 強豪相手に貫いた「ゴール前へ飛び込む動き」
入り方は悪くなかったが「自陣でのミスを相手が逃さなかった」
その後もザルツブルクはチャンスを作り続けたが、最終的に3-1で終わり勝ち進むことはできなかった。アウェーでこの日のような試合ができていたら、前半の失点がなければ、失点する前から狙いどおりの戦いができていたら――だが、その“あと一歩”を乗り越えていくのは簡単なことではない。
「アウェーの3失点を取り返すのは、すごく厳しい戦いになる。入り方は悪くなかったんですけどね。自分たちのミス、自陣でのミスを相手が逃さなかったというのが、こういうホーム、アウェーの戦いに慣れているチームというふうに、そういうレベルのチームだなと感じましたね」
残念ながら、今季のヨーロッパでの挑戦は終わってしまった。失望も大きいだろう。それでも前に向かって進んでいくしかない。どんな試合でも必要とされる選手になるために、南野の戦いは続いていく。
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中野吉之伴
なかの・きちのすけ/1977年生まれ。ドイツ・フライブルク在住のサッカー育成指導者。グラスルーツの育成エキスパートになるべく渡独し、ドイツサッカー協会公認A級ライセンス(UEFA-Aレベル)所得。SCフライブルクU-15で研修を積み、地域に密着したドイツのさまざまなサッカークラブで20年以上の育成・指導者キャリアを持つ。育成・指導者関連の記事を多数執筆するほか、ブンデスリーガをはじめ周辺諸国への現地取材を精力的に行っている。著書『ドイツの子どもは審判なしでサッカーをする』(ナツメ社)、『世界王者ドイツ年代別トレーニングの教科書』(カンゼン)。