「自分に悔しさや歯がゆさがある」 代表復帰の宇佐美が示す、“生き残り”への覚悟
ロシアW杯以来の代表復帰は「競争の一番下からスタート」
森保一監督率いる日本代表は18日、22日のコロンビア戦(日産スタジアム)、26日のボリビア戦(ノエビアスタジアム神戸)に向けて国内合宿をスタートさせた。約9カ月ぶりの代表招集となったMF宇佐美貴史(デュッセルドルフ)は、自身の立場について「悔しさや歯がゆさがある」と話し、「競争の一番下からスタートしていく立場」と覚悟を滲ませた。
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ロシア・ワールドカップ(W杯)以来の代表復帰となった宇佐美は、森保体制で初招集。国内合宿初日の18日、チームはランニングなど軽めのメニューをこなしたが、多くの選手たちが引き上げるなか、宇佐美は古巣ガンバ大阪のGK東口順昭、DF三浦弦太とともに笑顔を浮かべながら居残り練習で汗を流した。
練習後、取材に応じた宇佐美は開口一番に「緊張しています」と報道陣の笑いを誘うと、森保ジャパンについては「僕のポジションに近い、(堂安)律、(中島)翔哉、(南野)拓実の2列目の選手や、若い選手が生き生きとエネルギッシュにプレーしていて、すごく良いサッカーを繰り広げていると、客観的に見させてもらっていました」と印象を語った。
また、現在26歳の宇佐美は世代交代の進むチーム内でも年齢的に上の立場となってきた。その自覚について尋ねられると、自身への悔しさや歯がゆさを口にしつつ、ポジション争いに覚悟を示した。
「自覚と呼べるほどの代表での実績は残していない。年齢的にも中心になってやっていかないといけないが、そうはなれていない自分に悔しさや歯がゆさがあるし、そうなっていかないといけない危機感ももちろんある。代表の中心としてやっていく自覚と言えるように、自分自身プレーで出していかないといけない。競争の一番下からスタートしていく立場だと思っている」
宇佐美はプロデビューした当初、日本サッカー界歴代最高の才能を誇る存在として期待されていた。ブンデスリーガと日本代表では難しい時期を過ごすことが多かった“天才”は、森保ジャパンでの活躍を見据えている。
(FOOTBALL ZONE編集部・城福達也 / Tatsuya Jofuku)