韓国メディアが神戸GKキム・スンギュの“ベンチ外”に注目 外国人枠の「被害受ける」

ヴィッセル神戸GKキム・スンギュ【写真:Getty Images】
ヴィッセル神戸GKキム・スンギュ【写真:Getty Images】

韓国代表で正GKの実力者 今季開幕から3戦フル出場も清水戦でメンバー外に…

 ヴィッセル神戸は17日、J1リーグ第4節で清水エスパルスとホームで対戦し、1-1で引き分けた。この一戦に韓国メディアも注目していたのだが、その理由は先発メンバーから韓国代表GKキム・スンギュが外れたからだ。

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 スポーツ・芸能総合サイト「スポータル・コリア」は、「ヴィッセル神戸の絶対的守護神として活躍中のキム・スンギュが先発メンバーから外れた。神戸の相次ぐ、外国人選手加入の影響をキム・スンギュが受けるはめになった」と報じている。

 今季からJ1リーグでは、各チーム最大5人まで外国籍選手を出場登録できるが、この試合ではFWダビド・ビジャ、MFアンドレス・イニエスタ、FWルーカス・ポドルスキの“VIPトリオ”に加え、DFダンクレーと移籍したばかりのMFセルジ・サンペールがメンバー入りした。そのため開幕から全3試合に先発フル出場していたGKキム・スンギュと、ブラジル人FWウェリントンがベンチ外となっている。

「スポータル・コリア」は続けて、「J1の外国人選手保有は無制限。しかし選手登録は5人に制限される。ヴィッセル神戸には7人の外国人選手がいるため、毎試合2人は出場ができないということになる」と状況を説明。そして「(フアン・マヌエル・)リージョ監督が5人の外国人出場枠をフィールドプレーヤーに起用する方針なのであれば、キム・スンギュがその被害を受けるだろう」と締めくくっている。

 ちなみに、キム・スンギュは今月行われる国際親善試合の韓国代表メンバーに選出されており、昨年のロシア・ワールドカップ後に就任したパウロ・ベント監督の下では安定感が評価され、正GKとして定着している。そんな実力者が、所属する神戸で外国籍選手枠の問題で“第3GK”となることだけは避けたいところだが、果たして……。

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(金 明昱 / Myung-wook Kim)



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金 明昱

1977年生まれ。大阪府出身の在日コリアン3世。新聞社記者、編集プロダクションなどを経てフリーに。サッカー北朝鮮代表が2010年南アフリカW杯出場を決めた後、代表チームと関係者を日本のメディアとして初めて平壌で取材することに成功し『Number』に寄稿。2011年からは女子プロゴルフの取材も開始し、日韓の女子ゴルファーと親交を深める。現在はサッカー、ゴルフを中心に週刊誌、専門誌、スポーツ専門サイトなど多媒体に執筆中。近著に『イ・ボミ 愛される力~日本人にいちばん愛される女性ゴルファーの行動哲学(メソッド)~』(光文社)。

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