マルセイユ酒井が挑む“万能DF”への進化 伊代表FWバロテッリとの共闘で得られる経験値

冬の移籍市場でニースからマルセイユに加入したバロテッリ【写真:AP】
冬の移籍市場でニースからマルセイユに加入したバロテッリ【写真:AP】

怪我人の代役として左SBを務めたなか、守備力を買われて左サイドでのプレーが増加

 最初は、怪我人が多発した時の救世主として左サイドに入ったが、酒井の順応性や安定感のある守備力が買われ、サイドバックのレギュラーが出場可能な試合でも、ルディ・ガルシア監督は戦術上の理由で酒井を左で起用している。

 ニース戦でも4バックに変わった時には積極的に攻め上がり、3バックに戻した時にはあまり攻撃には行かずにバランスを取る、という的確な判断で得点に絡み、クリーンシートに貢献した。

 酒井は謙虚に「偶然です」と謙遜するだろうが、アジアカップ出場のため酒井が不在だった間の公式戦計6試合で、マルセイユはわずか1勝しかしていない。リーグ戦で7位まで順位を落として、メディアやサポーターから非難を浴びた。しかし、2月1日にアジアカップ決勝を終え、4日後のボルドー戦に酒井が先発フル出場すると、マルセイユはきっちり1-0で勝利。以降、5勝1分と1試合も負けずに4位まで挽回してきた。

 ここからのリーグ終盤戦、マルセイユは来季のUEFAチャンピオンズリーグ出場を意味するトップ3入りを目標に戦う。その切り札として獲得したのがバロテッリだ。ニースでプレーしたシーズン前半戦はノーゴールと、目に見えてやる気を失っていたが、新天地ではデビュー戦以降7試合5ゴールと、一気にフル稼働している。

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