クラブW杯が2021年に参加数拡大で一新 アルゼンチンが開催地に立候補と現地紙報道

FIFAは2021年からクラブW杯の出場枠を24チームに増やすことを承認した【写真:Getty Images】
FIFAは2021年からクラブW杯の出場枠を24チームに増やすことを承認した【写真:Getty Images】

“W杯開催のためのテスト”ながら、外交問題を抱える開催地カタールに対抗馬

 FIFA(国際サッカー連盟)は現地時間15日に開かれた理事会で、2021年にクラブワールドカップ(W杯)を拡大する案が承認されたことを発表した。6月下旬から2週間の期間で24チームが参加する大規模な改変となる。アルゼンチンのサッカー専門メディア「ドブレ・アマリージャ」は、改変後最初の大会となる2021年クラブW杯の開催地にアルゼンチンが立候補したと伝えている。

 FIFAがコンフェデレーションズカップを廃止し、クラブW杯を4年ごとに開催すると以前より報じられてきたが、15日にアメリカのマイアミで開催された理事会でその案が承認され、2021年から開催されることになった。

 UEFAやヨーロッパクラブ連盟(ECA)はこの拡大案に懸念を持っており、現行案の24チームでの開催や2週間の大会期間などは見直される可能性もある。しかし、アルゼンチンをはじめとした南米サッカー連盟(CONMEBOL)の各国は、この拡大案に好意的だという。アルゼンチンメディアの「ドブレ・アマリージャ」は、「アルゼンチンは南米のための選択肢で、十分に選ばれる可能性がある」と関係者が明かしたことを伝え、2021年のクラブW杯開催地にアルゼンチンが立候補していると報じている。

 FIFAはクラブW杯もW杯と同様に、原則的には各大陸連盟間の持ち回り開催にすると考えている。近年は日本やUAEでの開催が多く、アジアを離れて別の地域で開催すべきだという意見が支持されているという。

 とはいえ、コンフェデ杯と同様にW杯開催のためのテスト開催にするという考えも根強く、2022年にW杯が行われるカタールでの開催が濃厚で、共催を視野に周辺諸国との調整に入っているとも伝えられている。しかし、カタールは外交問題も抱えており、その調整は難航しているようだ。

 2021年クラブW杯の開催地は、6月にパリで行われるFIFAの理事会で決定する見込みとなっている。果たして、一新されるクラブW杯が最初に開催される地はどこになるのだろうか。

(FOOTBALL ZONE編集部)

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