「僕を見てほしい!」 8年越しの日本代表2キャップ目へ、31歳DF西大伍が感じる運命
2017年12月以来の日本代表選出 「自分自身を高めることを常に続けている」
今季J1リーグのヴィッセル神戸に移籍したDF西大伍は、3月22日のコロンビア戦(日産スタジアム)、26日のボリビア戦(ノエビアスタジアム神戸)に向けた日本代表23人に名を連ね、2017年12月以来となる代表選出を勝ち取った。「日本代表の目指すスタイルと、ヴィッセルのスタイルが近づいていく可能性もある」と見解を述べる熟練のSBは、森保ジャパンにどのような自身の未来を重ね合わせているのか。
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西が代表初出場を果たしたのは、アルベルト・ザッケローニ監督時代の2011年6月1日に行われたキリンカップのペルー戦(0-0)。当時、鹿島アントラーズ移籍1年目の23歳。3-4-3の右ウイングバックでスタメン起用されたが、試合の流れに乗り切れずに前半だけでMF本田圭佑(現メルボルン・ビクトリー)と途中交代した。8年前の若かりし時の記憶を、西は「とにかく緊張していましたね」と振り返る。
その後、2014年10月にハビエル・アギーレ監督の下で代表復帰を果たすも、ジャマイカ戦(1-0)、ブラジル戦(0-4)ともに出場機会はなし。ロシア・ワールドカップを控えた2017年12月にも、バヒド・ハリルホジッチ監督体制のE-1選手権のメンバーに選出されたが、右膝の内側側副靭帯断裂で辞退を余儀なくされた。鹿島でリーグ優勝1回、ルヴァンカップ優勝3回、AFCチャンピオンズリーグと天皇杯優勝を1回ずつ経験し、2年連続でJリーグベストイレブンに輝いた実績に、代表キャップ「1」は比例していないが、それにも“意味”があると西は語る。
「運命と言うと大袈裟かもしれませんが、そう捉えています。怪我をして行けなかったのも意味があるし、今回僕が選ばれたのも意味があると思います」
西にとって日本代表とは――。そう問うと、「僕も力になれると思っていました」と笑顔を交えて心に秘めたる自信を覗かせた。
「選ぶのは人なので、そこに対しての期待はありません。自分自身を高めることを常に続けているので、そのどこかで相手側の見方が変わった時に入れるかなと。今回はそことタイミングが一致したという感じですかね」